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田中将大、敗れるもエースの投球 消えゆく手術を求める声

田中将大は今回も好投を見せた。本来の調子ではなかったが四球や集中打を許さず要所を締めた。敗戦投手となりチームも首位陥落となったが、田中自身は一段と評価を挙げた投球だった。

2015/06/17

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徐々に消えていく手術を求める声

 ヤンキースは田中の先発したゲームでは5連勝中だった。最後に負けたのはトロントでの開幕戦だ。この日の登板も勝ち星がついても決して不思議ではない。被安打9も集中打は許していない。6三振を奪い失点は2のみだ。「田中はとても良く投げたと思う」とジョー・ジラルディ監督は語った。「こんな日もある」

 田中は得点圏に走者を背負った場面では、マーリンズ打線を5打数1安打に抑えた。無四球だったのも、傷口を広げずに済んだ要因だろう。7回にデレク・ディートリックに決勝弾を献上したが、それもソロ本塁打だった。

 ヤンキースの得点は288でリーグ3位だ。開幕前に苦戦が予想されながら、ここまで優勝争いを演じている要因の一つが打線だ。しかし、この日は相手の先発投手トム・コーラーの好投があったとはいえ、わずか3安打と沈黙した。ナリーグ球団の本拠地でのゲームということもあり、今季DH中心の起用となっているアレックス・ロドリゲスがスタメンから外れていたのも影響したかもしれない。

The real difference-makers, the Yankees believe, are Tanaka and Michael Pineda as the top two men in their starting rotation. Sometimes, though, your top pitcher can fulfill expectations and ? through very little fault of his own ? still provide the wrong kind of difference.
健闘の最大の要因は予想以上だったローテーションの2トップの田中とマイケル・ピネイダだ。それでも時にはエースが期待にたがわぬ投球を見せ、仕事をきっちりこなしたとしても、悪い方に異なった結果となることもあるということだ。

 敗戦投手にこそなったが、これで故障者リスト明けから3登板連続で7.0回を投げ全て2失点以下だ。いつの間にかヒジの手術を求める声も霧散した。

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出典:”A tough day for the Yankees yields sobering Tanaka lesson”@ New York Post by Ken Davidoff in Jun. 15th 2015

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