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「先発ローテは10日経てば状況一転の可能性」 田中将大復帰も指揮官は楽観視せず

田中が復帰を遂げ、ノバも近々ローテーションに戻ってくる。計算することが難しい先発ローテーションをヤンキースは強みにすることができるのか。

2015/06/12

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先発ローテーションはアイスクリームが溶けるよう

 田中とピネダが二枚看板になれば、強豪ひしめく東地区で頭一つ抜け出せる可能性もある。層が厚くなればなるほど、昨季のように離脱者が続出した時に対処ができる。しかし、ジラルディ監督はアイスクリームが溶ける早さと同じぐらいすぐに状況が変わってしまう可能性のあるローテーションについて楽観的な見解はしなかった。

“There is no reason to get caught up in that because so much can change in 10 days. Look, it is so hard to keep a rotation healthy. But obviously I hope Nova comes back and everyone else keeps pitching well and I have really tough decisions. It means we will be in a better spot.”
「10日経てば状況は一転してしまう可能性があるので、今の状況にとらわれていてはならない。ローテーションを健康な状態で保つのは非常に難しい。もちろんノバには復帰してもらいたいし、みんなも好投を続けてくれれば自分の決断は難しいものになる。それはチームが良い状態であることを意味する」(ジラルディ監督)

 先発5人でシーズンを乗り切れるチームはいないに等しく、ヤンキースもここまで7人を起用し、ノバが復帰となれば8人目となる。ジラルディ監督はノバの復帰に伴い、短期的に6人ローテーションを起用することも示唆しているが、他の投手の登板を1度飛ばすなど休養にあてることもできると話した。

 この報道の翌日には抑えのアンドリュー・ミラーが左前腕の痛みで故障者リスト入り。ローテーションの一員ではないものの、信頼されていた抑えの離脱はチームに影響を及ぼすことは間違いないだろう。アイスクリームが溶ける速度と同じく日々チームの状況は変わっていく。今回のように抑え離脱のチームの危機をローテーションの強みで補うことができるか注目だ。

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出典: What Ian Nova’s return means for Yankees thriving rotation By JOEL SHERMAN in New York Post on June 10 2015

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