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「最高の投手であることを示した」両軍の打のヒーローが語る田中将大

2カ月ぶりとなった本拠地での復帰戦、現役最強右腕マックス・シャーザー、そして世界最強打者ブライス・ハーパーと対した田中将大が圧巻の投球を見せた。

2015/06/10

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復帰2戦目も快投

 最強右腕、そして世界最強打者を相手に最高の勝負を演じてみせた。現地9日、ヤンキースの田中将大は本拠地ヤンキースタジアムでのナショナルズ戦に先発。7回を被安打わずか5本、1失点に抑えて今季4勝目。4月12日以来、約2カ月ぶりとなったホームでの登板を白星で飾った。

Scherzer’s career in the majors has been longer and therefore more accomplished ― including a 2013 Cy Young award ― but Tanaka continues to prove his place among the game’s best arms.
シャーザーのメジャーリーグでのキャリアは(田中と比べて)長く、したがって2013年のサイヤング賞を含めより多くのことを成し遂げてきた。しかし田中はゲームを通して自分が最高の投手であることを証明し続けてきた。

 ここ4年で70勝を挙げた現役最強の右腕と名門球団の若きエース候補の対決。試合前から大きく注目を集めた一戦は、7回をソロホームラン1本のみに抑えた田中が、味方のエラーという不運も重なり、7回途中4失点と打ち込まれたシャーザーを制して勝利した。

 この日の田中はナショナルズ打線に対し、スプリット、カーブ、スライダーなど持ち球を駆使して狙いを絞らせない投球を展開。7回を投げて6奪三振と奪三振ショーこそならなかったものの、87球中63球がストライク、無四球と圧巻のピッチングを見せた。
 速球はこの日も最速95mphを計測、前回登板に続いて高い効果を発揮し、球速低下の懸念は今や完全に過去のものとなっている。

 今回の登板でもう一つ注目を集めたのが、現在世界最強打者との誉れ高いブライス・ハーパーとの対決だ。

 第1打席は2-2と追い込んでから5球粘られるも10球目を打たせセカンドゴロに打ち取る。しかし、2打席目は低めの速球を捉えられ、左中間にあるモニュメントパークへ同点ソロアーチ。
 子どもの頃から大のヤンキースファンだったハーパー、プロとして初めて訪れた聖地で放った今季メジャー最速となる20号は「本当にうれしい」一発となった。

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