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最下位のレッドソックス MLBオールスター選出は田澤より上原の可能性

数多くのスーパースターを有するも現在地区最下位に低迷するレッドソックス。チーム内に対抗馬が少ないことも幸いし、ここまでクローザーとして安定した活躍を見せている上原が2年連続のオールスター選出となる可能性が高い。

2015/06/04

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華やかさが重視されるオールスター

 リリーフ陣で上原とともに名前があがるのが田澤だ。

In all honesty, Uehara’s probably not even been Boston’s best reliever this year. Junichi Tazawa has pitched more, and been every bit as exceptional this season.
本当のところ、上原でさえ今年のボストン最高のリリーフ投手ではない。田澤純一はより多く投げており、今シーズンのすべての場面で優れた投球をしている。

 守護神につなぐセットアッパーとして今季の田澤は上原以上のフル回転。24試合に登板して防御率1.64、与四球率1.6、ERA+(球場による補正をかけた防御率、リーグ平均は100)248と多くの項目で上原以上の成績を残している。

But let’s be honest, this is the All-Star game. And the All-Star game has certain biases. One of those is bat over glove. Homers over hits. And if it’s not exactly saving the Red Sox this year, popularity over production.
しかし正直に言ってこれはオールスターゲームだ。そしてオールスターにはある種の偏りがある。その一つが守備より打撃が評価される点。ヒットよりホームラン。そしてそれが必ずしも今年のレッドソックスを救っているわけではないが、実際の貢献度より人気が評価される。

Koji Uehara is the closer, and thus the rock star of the bullpen
上原浩治はクローザーだ、したがってブルペンのロックスターは彼なんだ。

 華やかさが重視されるオールスターにおいては、たとえ田澤のほうが上原よりチームに関する貢献度が高かったとしても、クローザーを差し置いてセットアッパーが選ばれる可能性は低いというのが記事の見解だ。もっとも昨年はセットアップでセンセーショナルな活躍を見せたヤンキースのベタンセスが選ばれており、今後の活躍次第では上原とのダブル選出の可能性もゼロではない。

 ブルペン以外を見ると崩壊状態の先発陣からは候補者すらゼロ、野手ではセカンドのダスティン・ペドロイアや便利屋ブロック・ホルト、4番のハンリー・ラミレスの名前も挙げられてはいるが、他チームのライバルの存在や決定力不足を理由に選ばれる可能性は少ないとされている。

 こうした現状を考えれば6月に他の候補選手が大活躍もしくは上原が大炎上という展開がないかぎり、上原が選ばれる可能性は非常に高い。今年もまた「Summer Classic」の舞台で背番号19の雄姿が見られそうだ。

出典:Koji Uehara: Boston’s default All-Star by Ben Buchanan in OVER THE MONSTER on Jun.1 2015

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