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川崎宗則、今季メジャー初昇格 厳しい状況は変わらず、短期間で求められる結果

今季メジャー初昇格を果たした川崎宗則。地元トロントで絶大なる人気を誇るが、中心選手レイエスの復帰も間近で、昇格は短期間とみられている。状況は以前厳しい。

2015/05/24

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結果を出して、生き残る

 コメントを見る限り、メジャー残留には険しい道が予想される。『ザ・グローブ・アンド・メール』ではブルージェイズの黙示録は川崎宗則という姿でやってきたと非常に皮肉を含めた題名で記事を記載している。

‘Going into the season, the Blue Jays had four possible outcomes ?good, not so good, bad and things-have-gone-so-wrong-we-have-to-start-Kawasaki.’
「シーズンに入っていくにあたり、ブルージェイズにとって、良い、あまり良くない、悪い、そして川崎をスタメンで使わないといけないほどの状況が悪化、この4つの結果の可能性があった」

 シーズンはまだ4分の1を消化したに過ぎないが、現在アリーグ東地区最下位。すでに先発投手獲得の必要性、さらにはGM、監督の人事交代についても話題とされている。

 地元メディアがどんな皮肉をしようと、メジャー昇格を勝ち取ったのは現実である。
 本人の著書にもあるよう、「逆境を笑い」チームの雰囲気を変え、生き残りを図れるか。メジャー契約が保証されているロスターの中、マイナー契約の選手の契約が買い取られ昇格することは厳しさが伴う。
 いわば、チームの優先順位とすれば25人中25番目の状態。メジャー昇格も大変なことだが、生き残っていくのが本当の戦いでもある。

 チームメイトから愛され、チームの中心選手ホセ・バティスタからはロッカーに姿を現したところで「KAWASAKI」と名前を呼ばれ、抱きしめられ熱い歓迎を受けた。川崎らしさでチームに貢献し、結果を出すことで今年も生き残っていくしかない。

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出典:Blue Jays’ Apocalypse arrives in the form of Munenori Kawasaki By CATHAL KELLY in The Globe and Mail on May 23 2015
Travis’ DL stint as much mental as physical By JOHN CHIDLEY-HILL in The Canadian Press on May 22 2015

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