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試合時間短縮の試みとハイテク利用のサイン盗みを禁止。コミッショナーが進めるMLB改革案は人気回復に繋がるか

メジャーリーグ全体の観客数は3年連続で減少を続けており、2018年には1試合あたりの平均観客動員数がついに3万人を下回る事態となった。生き残りをかけて、リーグ全体の人気回復が大きな課題となるなか、ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーが次々と提言する様々な改革案がメディアで取り上げられ、広く議論を巻き起こしている。

2019/02/22

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サイン盗み取り締まりの強化

 近年疑惑が相次いでいるハイテク電子機器を使ったサイン盗みを防ぐための対策がMLB機構から提言されている。その主な内容は外野ポール間にカメラを設置することが禁止され、さらにブルペンやクラブハウス内のモニター映像の内容にも制限が科せられるというものだ。違反が認められた球団に対しては、ドラフト指名権の没収や国際フリーエージェント選手の獲得に使用できる契約金が減らされるなどのペナルティが発生する。
 
 コミッショナーはこうしたサイン盗みはゲームの公平性を失わせるだけではなく、試合時間が延びる原因にもなっているとしている。これらの取り締まり強化案は各球団に既に通達されており、春季キャンプ期間中に最終化される見通しだ。

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