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投のレジェンド、上原浩治 不惑で達成した「100勝、100S」大記録の価値

レッドソックスの上原浩治が、10日のブルージェイズ戦で日米通算「100勝100S」を達成した。イチローの記録が大きくクローズアップされるが、イチローを打のレジェンドとするならば、上原は投のレジェンドともいえるだろう。

2015/05/13

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「先発で100勝、100S」は日米ともに過去2人のみ

 打つレジェンドがいれば、投げるレジェンドここにありだ。レッドソックスの上原浩治が、10日のブルージェイズ戦で日米通算「100勝、100S」を達成した。

 母の日だったこの日、ピンク色のアンダーシャツ、スパイクに身を固め、3点リードの9回からマウンドへ。先頭のコラベロは、いずれもスプリットで3球連続空振りを奪い三振。続くバレンシアはスプリットで三ゴロに仕留めた。
 次の打者トーリを四球で歩かせたものの、最後はスモークにスプリットで引っ掛けさせた。シフトを引き、一、二塁間に動いていた遊撃手がさばきゲームセット。危なげない救援で、今季6セーブ目を挙げ、日米通算100セーブに達した。

「皆さん、ありがとうございます。日米の通算ですが、100勝100セーブできました」

 メモリアル登板を終えた上原は、自身のツイッターにこう投稿し、ファンへの感謝を述べた。すでに勝利数は日米通算129勝としており、偉大な数字が2つ並んだ。
 日本プロ野球では江夏豊、山本和行、斉藤明夫、郭源治、大野豊、佐々岡真司の6人しかおらず、日米通算では楽天・斎藤隆だけが記録した偉業。また上原は先発で108勝挙げており、「先発での100勝、100S」に限れば江夏、佐々岡以来、3人目だ。

 名球会入りの条件にはなり得ないが、通算200勝以上を挙げた投手は日本プロ野球に24人もいるが、「先発での100勝、100S」は3人しかいない点からも、非常に価値ある記録ともいえる。

 ちなみに大リーグでは、「100勝、100S」は過去15人。先発での100勝以上に限れば、デニス・エカーズリーと、ジョン・スモルツの2人しかいない。先発と抑えという2つの異なる役割を、長きにわたって一線級でこなす必要がある。日米どちらでも、貴重な偉業なのは間違いない。

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