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田中将大、DL入り後初のブルペンで30球 投手コーチも合格点「良い前進」

順調にリハビリを続ける田中は、現地火曜日のブルペンでも30球を投げ好調ぶりをアピールした。その好調ぶりに早期復帰の声も上がるが、現状のチーム状態を考えれば望まれるのはできるだけ万全の状態での復帰だろう。

2015/05/13

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早期復帰よりも万全の状態で復帰

 また記事では田中とともに復帰が期待されている現在故障者リストのクリス・カプアーノ、イバン・ノバのリハビリ状況についても触れられている。昨年のトミー・ジョン手術からの復帰を目指すノバは調整登板で3イニングを33球で締める上々の出来、カプアーノも火曜日に3Aで85~90球の調整登板が予定されるなど2人とも順調にいけばやはり5月末から6月上旬には復帰できそうだ。

 昨年センセーショナルな活躍を見せた田中、11年にリーグ4位の16勝をあげたノバの2人にはファンからも復帰を待ち望む声が大きい。一方で現在のヤンキース投手陣の充実ぶりは彼らの不在を感じさせないほどだ。

 特に大車輪の奮投を見せているのが田中と開幕投手を争ったマイケル・ピネダ。ここまで7試合に登板して5勝0敗、54奪三振、3四球でK/BBは18.00と田中ら数人の先発投手の不在を補って余りある圧倒的なピッチングを見せている。2番手以降のサバシア、イオバルディ、代役のウィットリー、ウォーレンらも目を見張るほどの投球ではないものの堅実に試合を作り、チームを支えている。昨年のチーム最多勝右腕を欠きながらのローテーションの安定ぶりは地元紙『New York Post』が「Yankees don’t even need Tanaka for AL East’s best rotation」(ヤンキースはアリーグ東地区ベストのローテーションのために田中でさえも必要としない)と題した記事を掲載するほどだ。

 開幕前にはローテーションが不安視されていたヤンキースだが現状の面子に本調子の田中、ノバが加わり、さらに終盤有望株のルイス・セベリーノが昇格予定であることも含めれば、リーグ屈指の投手王国となる可能性も出てきている。

 田中の次回登板について当初は6月上旬という声が多かったが、順調な調整ぶりに日本メディアからは5月27日のロイヤルズ戦や最短で5月25日になるのではという声も上がっている。しかし現状を考えれば田中に求められているのは早期復帰より、調整を重ね万全の状態で復帰することではないだろうか。

出典:Tanaka ‘happy’ after first bullpen session by Bryan Hoch in MLB.com on May.12 2015

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