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「ぜひ見たい新記録トップ9」にイチローに関係する安打記録が2つランクイン

米人気ブログが選出する「ぜひ見たい新記録トップ9」にイチロー絡みが2つ入っている。

2015/05/12

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Getty Images



記録更新のためではなく、戦力として現役を続けられるかが重要

7位 シーズン 4257安打
 ブリスビーは、現在の記録(4256本)を保持しているローズがここまで安打数を積み上げることができた要因の一つに、彼自身が監督兼任であったことが挙げられるとしている。

Pete Rose was a manager who kept writing his name into the lineup so he could get this record. In his final 1,749 plate appearances, he hit .256/.349/.305 with two homers. While the OBP was solid, he couldn’t run or field, and he was a net negative for his team for most of his last seven seasons.
ピート・ローズは監督だった。それにより、記録(タイ・カッブの4191本)を更新するために、日々ラインナップカードに自らの名前を書き続けることができた。現役最終の1749打席において、彼の成績は打率.256、出塁率.349、長打率.305で本塁打は2本のみだ。これらの数字に置いて及第点は出塁率のみで、脚力は衰え守備もおぼつかなかった。それどころか、キャリアの最終7年間のほとんどのシーズンに置いて、彼が出場することは戦力的にはチームにマイナスだったはずだ。

 ローズは現役としての最後の2年半は監督も兼任していた。監督就任時点で43歳になっており、選手としての力が衰えていたのは事実だ。ちなみに、選手兼監督となって以降に稼いだ安打数は164本だ。興味深いのは、ブリスビーはローズとの対比で通算本塁打記録を保持するバリー・ボンズをそれなりに評価していることだ。薬物使用疑惑はさておき、彼がハンク・アーロンの755本塁打を更新し最終的に762本まで記録を伸ばした現役最終年ですら、球界で最も恐れられた打者だったことは紛れもない事実だからだ。

 逆に言えば、将来イチローが日米通算でこの記録に近づいた際に重要なのは(そもそも日米通算をどこまで評価するかという点は別にして)、彼がまだかつての輝きをそれなりに残し、チームにとって重要な戦力であり続けているかどうかだとしているのだ。記録のために現役を継続しているのではなく。

出典:”Ranking the baseball milestones and records we want to fall” @ SB nation by grant Brisbee in May 5th 2015

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