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極寒も経験済みの田中将大、デトロイトの登板も問題なし 女房役「田中は昨年と同じレベル」と太鼓判

ヤンキースの田中将大は23日、敵地でのデトロイト・タイガース戦に先発し6回1/3を被安打3、1失点に抑える好投を見せた。寒さ、強力打線といった様々な困難を乗り越え、結果を残した。

2015/04/24

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Getty Images



デトロイトの寒さから、高校時代を思い出す

 今日の試合で女房役を務めた正捕手のブライアン・マッキャンは試合後、以下のように田中を称賛した。

“He’s the same as he was last year,” catcher Brian McCann said. “His stuff speaks for itself. Every time he takes the mound, he expects to win, and he expects to put up zeroes. It’s why he’s a front-end guy.”
「田中は昨年と同じレベルになっている」とキャッチャーのブライアン・マッキャンは言う。「彼の投球がそのことを物語っている。彼はどんな時でもマウンドに上がるたびに勝つつもりでいるし、スコアボードに0を並べるつもりでいる。それが彼がローテーションのトップを務める所以なんだ」

 この日のデトロイトの気温はわずか2℃。相手先発投手のサンチェスは何度も指に息をふきかけ、両チームの野手はたびたびポケットに手を入れるなど日本の真冬レベルの寒さは、試合に大きな影響を与えていた。この極寒での登板に田中はあることを思い返しながら投げていたようだ。

“I don’t feel it necessary to kind of look back on Opening Day at this point,” Tanaka said. He did, however, look back on his days at Komazawa University Tomakomai High School, he said, during which the conditions often could be cold like Thursday.
「開幕戦の時のことを振り返る必要性は感じない」と田中は語った。しかし彼はしばしば今日のような寒さが訪れた駒大苫小牧高校時代のことを思い返していたという。

 北海道の地で高校時代に練習を積んできた田中は、デトロイトの寒さに対しても他の選手たちほど動じずにプレーできたのだろう。この寒さに加えて、対戦相手はイアン・キンズラー、ミゲール・カブレラ、ビクター・マルチネスら2番から6番までずらりと強打者が並びメジャー最強打線の呼び声も高いタイガース。過酷な状況での登板となったが、きっちり結果を残したことで開幕1、2戦目で剥奪されかけたエースの称号も再び田中の手に戻りつつある。

 田中自身に勝ち星こそつかなかったものの、今日の逆転勝ちでチームは3連勝。11連勝中と今最も波に乗るメッツとのサブウェイシリーズに向けて最高の形でバトンをつなげてみせた。田中の次回の登板は、本拠地ヤンキースタジアムでのレイズ戦が有力視されている、完全復活した姿をぜひホームのファンに見せたいところだ。

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出典:Tanaka’s resurgence typifies underdog Yanks, somehow beating odds by Ken Davidoff in New York Post on Apr.23 2015

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