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『マネーボール』の奇跡、再び? ビリー・ビーンGMが獲得した”意中の恋人”ブレイクの予感

『世界一有名なGM』こと、アスレチックスGMのビリー・ビーン。昨年オフ、この男がある選手の獲得に力を注いだ。カリスマのお眼鏡にかなった選手の名は、マーク・カナだ。

2015/04/16

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Baltimore Orioles v Toronto Blue Jays

ビーンGMにしか見えない、未来予想図

 2014年のアスレチックスは、まるでジェットコースターのようなシーズンであった。前半戦は抜群の投手力でチームは独走。そして夏場に入ると、GMのビリー・ビーンは大バクチに出た。トッププロスペクトを惜しげもなく放出し、ジェフ・サマージャとジョン・レスターという、2人のエース級投手を獲得。世界一獲得に向け、ビーンは最大限のリスクを取り『勝負モード』に切り替えた。

 ところが皮肉なことに、後半戦に入るとチームは急失速。結局狂ったリズムはシーズン終了まで戻らず、地区2位に転落。悪い流れのまま突入したワイルドカードゲームでも、あっさりと敗退。ビーンの進退をかけた挑戦は、またしても悔しい結果に終わってしまった。

 ビーンの予想外の動きは、オフに入っても続いた。

 契約が残っているにもかかわらず、主力選手のドナルドソンやサマージャを放出。FAとなったレスター、ハメルなどには目もくれず、ノリス、モスといった選手もトレードの駒として、積極的に活用した。ただしビーンは、目先の勝負を捨てて『再建モード』へ移ったわけではない。その証拠にクリッパード、バトラー、ゾブリストといった即戦力も補強している。我々には、なかなか理解できない動きだが、ビーンはあくまで2015年も勝ちにいく姿勢だ。

 さらにビーンには、獲得を目指していた選手がいた。
 その選手の名はマーク・カナ。2010年にドラフト7順目でフロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)に入団。期待されて入団というわけではなかったが、2011年に1Aで打率.276、25本塁打、出塁率.374、OPS.902という成績を残し、頭角を現す。数年足踏みが続いた後、昨年3Aで打率.303、20本塁打、出塁率.384、OPS.889とブレイク。
 そしてカナは、2014年オフもメジャー枠から漏れたため、ルール5ドラフトの対象となった。

 実はビーンは、以前からこのカナに目をつけていた。長打力と確かな選球眼。データを重んじるビーンにとって、申し分ない数字が並んでいる。さらに内野の両サイド(一塁、三塁)と、外野の両サイド(右翼、左翼)を守れることも魅力的だ。

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