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今季はカーショウに注目! 主力も開幕から全開、例年と違うMLB【元ドジャーススカウト、小島圭市の禅根夢標】

読売ジャイアンツなどでプレーし、その後ロサンゼルス・ドジャースの日本担当スカウトとして当時、黒田博樹投手や齋藤隆投手の入団に携わった小島圭市氏の連載。小島氏は現在、スポーツ環境の向上から青少年の育成に積極的に関わっています。この連載では、普段ジュニア育成についての話題が多いですが、今回は「MLBの今季の注目点」がテーマです。

2015/04/15

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Getty Images

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Baltimore Orioles v Toronto Blue Jays

 4月6日にMLBが開幕した。開幕試合では昨季19勝のアダム・ウェインライト投手(カージナルス)が抜群の投球を見せて好スタートを切るなど、シーズン開幕からハイレベルのプレーを見せている。今季のMLBは、どのような点に注目すると面白いのだろうか。

若さからは想像できないカーショウ投手の凄味

 MLBが開幕しました。今季の注目点というと、クレイトン・カーショウ投手(ドジャース)が3季連続、4度目のサイヤング賞を獲ることができるかどうかではないかと私はみています。チームも優勝候補ですが、彼に関しては注目です。

 カーショウ投手のどこに凄味を感じるかといえば、私は、彼が投げるボール以外の部分にあります。これは、私がドジャースのスカウトをしていた時に、キャンプなどで彼の行動などを見ることがあったから感じることができたかもしれませんが、表面上以外の部分にこそ、彼の凄味は見えてくると思います。

 彼が入団してきたときの印象は、“ドラフト1位”の選手だなというものでした。私はスカウトをしていた頃は、毎年のスプリングトレーニングの視察に行って、新人選手の素材を確認したり、マイナーにいる2、3年目の若い選手の成長を追っていました。ただ時折、「これが1位の選手なのか?」と思うこともあったのも事実でした。

 もっともカーショウ投手に関しては、「これは1位の素材だな」「ドラフト1巡目で消える選手だな」というのを確認しました。「今すぐに勝てる」という視点ではなく、ポテンシャルは持っている彼が今後、どのような形で出てくるのかという存在であるということです。

 彼の魅力は、セルフコントロールがしっかりできる選手だということ。あの若さでこれだけできる子はそういません。先ほども言いましたように、見えない力が大きく働いているように感じます。第2回目のコラムの時にも書きましたが、彼はあの年齢でありながらにして、心が乱れることがありません。優しい性格の持ち主で、オフにはアフリカに行ってボランティアをするといった活動をしています。

 試合においても、ドジャースの試合を見ていると、カーショウ投手が登板していない時、常に、先頭に立ってチームメイトを応援しています。テレビ中継を見ているとテレビカメラがベンチの様子を映し出しますが、ドジャースに得点が入るとカーショウ投手が一番に喜んでいるのです。ああいう姿勢が彼の人間性を映し出しているような気がしてなりません。

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