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「我々には上原がいる」チームもメディア、ファンも歓迎 上原浩治が本拠地開幕戦で復帰へ

左太もも裏の張りによって開幕を故障者リストで迎えた上原。レッドソックスのプランでは現地11日に1Aで調整登板したのち現地13日ホーム開幕戦での復帰が予定されている。

2015/04/11

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上原の復帰で、リリーフのバリエーションが増える

 レッドソックスのブルペン状況も早期復帰を後押ししている。上原の代役でクローザーを務めているのはエドワード・ムヒカ。13年には37Sを挙げている投手だが、ワールドチャンピオンを狙うチームのクローザーとしては正直物足りない。フィリーズとの開幕シリーズはそれぞれ8-0で勝利、2-4で敗戦、6-2で勝利という結果に終わったため、セーブシチュエーションで登板する機会はなかったものの、今日のヤンキース戦では3-2と1点リードで迎えた9回に登板しチェイス・ヘッドリーに同点アーチを浴びている。

 上原が復帰することでクローザーがグレードアップすることに加え、層が厚いとはいえないリリーフ陣の駒を増やせるというメリットもある。今オフにブレーブスからアンソニー・ババーロ、レンジャースからアレクシー・オガンドを加えたものの、シーズンを通して絶対的な信用がおけそうなのは田澤だけ。上原を9回に固定することでムヒカがリリーフに回り、起用法のバリエーションが増えることで生まれるプラスは大きい。

 また記事ではレッドソックスへの復帰を望むフィリーズのクローザー、ジョナサン・パペルボンについても言及されている。沈みゆく泥船状態のフィリーズから脱出を目指すパペルボンは、その移籍先として希望しているのが03年から11年まで所属した古巣レッドソックスだという。パペルボンは同球団で219Sをあげ、数々の名場面にも携わってきたレッドソックス史上に残る名クローザー。本人もいまだに「僕の血にはレッドソックスの血が色濃く流れている」と語っているが、『Boston Herald』紙はその可能性は非常に少ないとし次のように述べている。

PHILADELPHIA ? Jonathan Papelbon might have left his heart in Boston, but the Red Sox already have a closer, thank you very much.
フィラデルフィアのジョナサン・パペルボンの心はいまだにボストンにあるのだろう、しかし我々にはすでに上原がいる、(よってパペルボンを迎えるつもりはないんだ)ありがとう。

 首脳陣、選手、メディア、そしてファンが絶対的守護神・上原の復帰を心待ちにしている。

出典:Red Sox Notebook: Koji Uehara’s so close by Scott Lauber in Boston Herald on Apr.10 2015

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