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田中将大の投球スタイル変化「故障回避だけでなく、成長するための前向きな取り組み」

開幕戦では奏功しなかった田中将大の速球を減らした組み立てに対し、疑問の声が湧き上がっている。しかし、それは故障回避のための消極的選択ではなく、投手としてのさらなる成長を見据えたものではないか、という前向きな意見も上がっている。

2015/04/09

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速球と同じ比率でスプリットを躊躇せずに投げた田中

 開幕戦に先発したヤンキースの田中将大は、4回5失点と期待に応えられなかった。昨年ヒジの故障で2カ月間故障者リスト入りしたこともあり、その結果以上に速球を放棄したように見える組み立てが、今後の登板への不安を増幅しているようだ。
 しかし、セイバー系サイト『ファングラフズ』のジェフ・サリバンの見解は異なるものだ。「田中将大は速球を捨て去る」という見出しでこのように報じている。

 6日のブルージェイズ戦で田中が投じた82球のうち、速球は35%に当たる28球だった。これは、昨季の田中の平均である47%を下回っており、多くのメディアから厳しい評価を受けた要因になっている。しかし、大きな事実が見過ごされていると指摘している。

One thing I do think is important to understand: Tanaka did not at all shy away from his splitter. Overall, he threw almost equal amounts of fastballs, sliders, and splitters, and the splitter was good. Nine times, it missed a bat. Three splitters were put in play, for two grounders and a bunt.
ひとつ大事なことがある。田中はスプリットを投げることに関して、少しも躊躇してはいなかったということだ。全体としては、速球とスライダー、そしてスプリットをほぼ同じ比率で投げている。そして、スプリットは効果的だった。空振りを9度奪った。インプレー打球は3つあったが、2つは内野ゴロで、残り1つはバントだった。

It hasn’t left him. His velocity seems like it was a little bit down, but not dramatically, and the splitter movement was still intact.
スプリットは、彼を見放してはいなかった。球速はやや低下したようだが、大騒ぎするほどのものではない。一方でスプリッターのキレは、失われていなかった。

 多くのメディアやファンが、田中はそのうちトミー・ジョン手術を受けざるを得ないだろうと見ている。そして、投球術の変化をヒジを壊す前兆と結びつけがちだ。しかし、少なくとも現時点では田中はまだ壊れてはいないし、そもそも昨年夏の手術回避の決断は、ヤンキースのドクターが承認した上でのものであったはずだ。

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