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「田中よりピネダがエースになりうる」との声も。不甲斐ない開幕戦にニューヨークは辛辣な反応 

自身初の開幕戦を期待とはほど遠い結果に終わってしまった田中。ニューヨークのマスコミやファンからはかつてない厳しい意見が飛び交っている。

2015/04/08

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ヤンキースのエースはピネダという声も

 田中以外の次に名前があがったのはショートのディーディー・グレゴリアス。5点ビハインドの8回2死、打席には主砲テシェイラという場面で三盗を敢行し失敗する考えられないボーンヘッドが非難の的になっている。1試合にしてジーターの後継者として失格の烙印を押された。

 昨年歴代ワースト5位の打率(300打席以上)を記録したスティーブン・ドリューは2度先頭打者として出塁したAロッドを進塁させることすらできず、テシェイラやベルトランといったベテランの中軸打者は音なし、過去2年連続でプレーオフ免という大罪を犯したジラルディ監督には早くも1試合目にして非難の声が相次いでいる。

 また同サイトは「Fragile, foolish Pineda still can be ace Yankees desperately need」(怪我が多く愚かなピネダは、いまだヤンキースが絶望的なまでに求めるエースに成りうる)と題した記事も掲載。「彼は本当に良いボールを投げる、最終的には(ヤンキース先発陣で)ベストの投手になるだろう」というアリーグ某チームのスカウトの声を紹介し、炎上した田中、不安のあるサバシアに変えて、若き剛腕投手マイケル・ピネダに期待を寄せている。

 元々ピネダはマリナーズで鮮烈なデビューを果たし全米規模の注目を集めた超有望株。ヤンキース2年連続のシーズン全休に加え、松ヤニ使用での出場停止などもあり大きく評価を落としていたが、昨年後半の好投で盛り返した。今季のオープン戦では防御率1.42、19イニングを投げ23奪三振、1四球と田中を上回る好投を見せ、開幕投手候補とまで言われていたピネダ。サバシアとの開幕投手争いに勝利し名実共にヤンキースのエースと称された田中も、その座は安泰ではないという見方をされている。

 ニューヨークはメディア、ファンともに結果を出せない選手は、容赦なくこき下ろすことで知られている。昨年絶賛の声に包まれた田中はその厳しさを初めて味わうことになるのではないだろうか。
 最悪とも呼べる船出となった開幕戦から1日挟んだヤンキースの2戦目は同じくブルージェイズ。先発はそのマイケル・ピネダが予定されている。

出典:Deciding which kneejerk Yankees burials are real worries by Ken Davidoff in New York Post on Apr.7 2015
Fragile, foolish Pineda still can be ace Yankees desperately need by George A. King III in New York Post on Apr.7 2015

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