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田中将大は「重要な不確定要素」 本命不在のアリーグ東地区を制するのは?

不安の大きいヤンキースだが、本命不在に加えかつてほどの激戦区ではなくなっている今季の東地区では優勝の可能性もあると考えられている。田中将大は重要な不確定要素として、ヤンキース地区優勝のカギを握る存在と見られている。

2015/04/01

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今季のヤンキースの課題は、故障者を出さないか?

 長年チームを支えたジーターが引退、チームには故障持ちと対費用効果の悪いベテラン選手が多く並ぶなど苦難の時を迎えているヤンキース。昨年21年ぶりに2年連続でプレーオフを逃したチームの覇権奪還はあるのだろうか。地元紙『NEW YORK POST』は実力の均衡する今季のアリーグ東地区を特集。その中で田中将大も大きく取り上げられている。

 記事では各球団の2015年のポイントを指摘。今季のヤンキースの課題としてはいかに怪我を避けられるかを挙げている。
“Of all their health issues ? will [Mark] Teixeira, CC [Sabathia] and [Carlos] Beltran stay healthy and produce? ? [Masahiro] Tanaka is the wild card,’’ a scout said.
「健康に問題を持つ選手たち、マーク・テシェイラやCCサバシア、カルロス・ベルトランは健康かつチームに利得をもたらす存在でいられるだろうか。田中はチームにとって重要な不確定要素だ」とあるスカウトは言う。

 ヤンキースにとってエースである田中の状態は、昨年精彩を欠いた大物選手たちの復活とともに、プレーオフ進出を目指すうえでの大きなポイントとされている。前出のスカウトは田中について「彼はまずまずのスプリングトレーニングを過ごしている。いくぶんか(故障前とは)違うように見える」としたうえで「彼が怪我の再発を恐れているかどうかはわからないが、できるだけ長く打者がスプリッターを追い続けることで、田中は打者をアウトにすることができる」と切り札であるスプリットを意識させつづけることの大切さを強調している。

 現地31日のスプリングトレーニング最終登板では4回1/3を投げて被安打7、奪三振1の3失点。スプリングトレーニング全体では4試合14回2/3を投げて13奪三振、防御率3.07だが、四球を1つしか出していない点、そして何より怪我なくキャンプを過ごせたことは大きな成果となった。田中がこのまま健康な状態で投げつづけること、そして昨年同様スプリットで三振の山を築くことがヤンキースの上位進出のための絶対条件だ。

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