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田中将大、肘の負担を減らす省エネ投法を実現させた2つの要素

3月12日、ブレーブスとのオープン戦に先発で今季初登板。2回を、打者6人でパーフェクトに抑えた。わずか19球で終えることができたのは、2つの要素があった。

2015/03/16

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高い制球力と、多投したツーシーム

 兄貴分だったレンジャーズ・ダルビッシュ有は今季絶望となるトミー・ジョン手術を発表したが、昨年夏に同手術を回避したヤンキース・田中将大は2015年シーズンの好発進を飾った。3月12日、ブレーブスとのオープン戦に先発で今季初登板。2回を、打者6人でパーフェクトに料理した。

「少ない球数で2イニングを抑えることができたので、言うことはないです。良かったと思います」

 背番号と同じ、わずか19球。2三振を含め、あっさりと試運転を終えた。予定では2回、35球がメド。足りない球数を補うべく、降板後にはブルペンでセットポジションから18球投げ込んだ。

 少ない球数を可能にしたのが、高い制球力と、この日多投したツーシームの存在の2つだった。
 全19球中、ストライクは15球。79%という高いストライク率をマークした。去年の田中はシーズン通して2009球を投げ、ストライクは1349球。年間平均のストライク率は67%だった。
 単にこの日のコンディションが良かっただけではないだろう。1年目からメジャー球に対応し、四球は目立たなかった。もともと良かった制球力が、2年目でよりボールやマウンドなどメジャーの環境になじみ、向上するのは自然の流れともいえる。

 そしてツーシーム。19球中、32%にあたる6球を投じた。4つの内野ゴロのうち、3つがツーシームで奪ったものだ。
 その内容も、1回先頭のシモンズが3球目を遊ゴロ。続くカヤスポが2球目を二ゴロ。2回1死から、ベタンコートが2球を遊ゴロと、いずれも早いカウントでゴロアウトに打ち取った。
 ストレートに近い球速、軌道で進み、打者の手元で微妙に沈む。バットの芯を外すことで、内野ゴロが増える。メジャーでは、多くの投手が組み立ての中心に据えている球種だ。

 田中も降板後「真っすぐ系のボールでゴロアウトが取れていた。そこは良かったと思います」と振り返っている。
 右肘に爆弾を抱える田中にとって、いかに少ない球数で長いイニングを投げ抜くか、というのは避けては通れないテーマだ。

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