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ダルビッシュ手術の可能性がショッキングな理由

トミー・ジョン手術の可能性が報じられているダルビッシュ有。その波紋は大きい。昨季のDL入り以降経過は順調と報じられており、球団もダルビッシュを中心に先発陣を補強するなど優勝に向けて戦力を整備してきた。

2015/03/10

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経過は順調と報じられてきたが……

 ダルビッシュ有は右ヒジの腱移植手術(通称トミー・ジョン手術)に踏み切るのか?
 現時点ではまだ定かではないが、いずれにせよ今季フルに活躍するのは難しいことには変わりない。
 
 ダルビッシュの離脱は以下の2つの点で、ショッキングだった。まずは、昨季の故障者リスト入り以降、慎重な静養とリハビリを進めており、経過は順調と見られていたことだ。
 
Darvish, 28, was limited to 22 starts last season before being shut down because of inflammation in his right elbow. He reported no issues early in spring training, even appearing in the Rangers’ intrasquad game, where he pitched a perfect inning.
28歳のダルビッシュは、昨季は右ヒジの炎症によりわずか22先発でシーズンを終えた。スプリング・トレーニング序盤においては、何の問題もないと報道されていた。それどころか、レンジャーズの紅白戦にも登場し完璧な投球でアピールしていたのだ。
 
 また、28歳での手術(の可能性)というのも、現地のメディアやファンにとってショックだったはずだ。というのも、本格派投手は一般的には体が十分に出来上がっていない若い頃に力投のストレスがヒジに溜まり、手術せざるを得ない状態になることが多いと言われているからだ。
 
 センセーショナルなデビューを飾った年にトミー・ジョン手術を受けたマット・ハービー(メッツ)は24歳で、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)は22歳での手術だったし、新人王を獲得した翌年に手術したホゼ・フェルナンデス(マーリンズ)は21歳だった。
 
 その意味でも28歳のダルビッシュは「もう危険年齢は脱した」と見られていたのだ。

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