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マリナーズの正捕手が語る、岩隈久志「シンカーの使い方がカギ」

怪我に見舞われた昨シーズンと対照的に万全の状態でキャンプインした岩隈久志。マリナーズの正捕手マイク・ズニーノは高めのボールの使い方とシンカーを今季のポイントにあげている。

2015/02/25

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昨年終盤の不調は、スプリングトレーニングと関係

 日本時間23日、岩隈久志がキャンプイン後初となるブルペンでの投球練習を行った。
 
 昨年までカブスの控え捕手を務めたジョン・ベイカーを相手に45球。ストレートを皮切りにスプリッターやカーブを含めリズム良く投げ終えた初ブルペンは、岩隈本人にとっても満足のいく出来だったようだ。昨年と違い万全の状態でスプリングトレーニングに臨む岩隈を地元紙『Seattle times』が取り上げている。
 
 記事ではまず昨年のスプリングトレーニングについて言及。岩隈の昨年終盤の不調は指の怪我で満足なスプリングトレーニングを送れなかったことが原因だと指摘している。
 
 昨年の岩隈は1月の自主トレ中に右手中指をネットに引っかけて負傷。キャンプの大部分を患部に添え木をしたまま過ごすなど十分な調整を行うことができず、初登板は5月3日にずれ込んだ。ようやく患部の固定が外れたのも開幕2週間前、急ピッチの調整に対する苦労は間違いなくあっただろう。マリナーズのロイド・マクレドン監督も以下のようにコメントしている。
 
“I saw fatigue,” McClendon said. “If you really think about spring training and building up and getting your arm prepared and getting ready for a six months, he just didn’t have those reps. He jumped right into the fire.”
「疲れが見えた」とマクレドン監督は言う。「スプリングトレーニングを成長し、腕を準備し、6カ月に備える場所と考えるなら、岩隈はそういったことがほとんどできなかった。彼は直接炎の中に飛び込んだんだ」
 
 最終的な好成績故に隠れてしまっているが昨年の岩隈の数字はこうした調整不足の中であげたものだ。今後も万全の状態でキャンプを過ごせれば今年はさらなる好成績が望めるのではないかという見方をする関係者も多い。

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