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「もう特別扱いはしない」ヤンキースが、A-Rodの謝罪面談の申し出を拒否した理由

ヤンキースはアレックス・ロドリゲスからの一連の薬物事件に関する謝罪面談の申し出を拒否した。そこには、2年連続でプレーオフを逃した球団の政治判断も作用していたように思える。

2015/01/27

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厳しいヤンキースファンには、結果で実力を証明するしかない

 NPBと異なり、MLBではキャンプ初日に現地集合が当たり前で、その前に球団と選手は公式には接触しない。他の選手に対してそうであるからにはアレックス・ロドリゲスにも同様であるべきで、ある意味では「別格のスターとは見なしていない」ということだ。
 
 個人的には、このあたりのヤンキースの態度には非常にポリティカルなものを感じる。
 
 2年連続でポストシーズンを逃し、このオフの補強もままならなかった(1年前に田中将大やブライアン・マッキャン、ジャコビー、エルズベリー、カルロス・ベルトランに長期契約をコミットしていたためだ)。ヤンキースに、ファンの目は厳しい。
 
 そこで、悪役A-Rodをファンのフラストレーション発散の標的にし、自らの失政への非難を回避しようとしているようにも見える。このあたり、ハル・スタインブレナー・オーナーは冷静で、感情の赴くままに行動していた(ように思える)先代オーナーのジョージとは違う。
 
 最終的にファンがA-Rodを受け入れるかどうかは、彼のフィールド上でのパフォーマンスに掛かっているとも言えるだろう。
 
 丸々1年間のブランクがある39歳が、以前のような活躍を見せるとは考えがたいが、一方で40歳前後になってトミー・ジョン手術を受けた投手が、1年を越すリハビリ期間を経て立派に復帰するケースも決して珍しくはない。A-Rodの場合はどうだろう。
 
 ちなみに、『ニューヨーク・デイリー・ニューズ』はこう報じている。
 
Rodriguez, described by one source as now looking noticeably thinner and “massless” than in previous years.
ある情報筋によると、ロドリゲスは以前に比べると目に見えて細く、しぼんで見えるそうだ。
 
出典:” Yankees reject Alex Rodriguez’s mea culpa meeting request after Biogenesis scandal”@ New York Daily News by Teri Thompson, Bill , BILL Madden, Michael O’keeffe in Jan. 24, 2015

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