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イチローにマーリンズはベストな選択か? 狙うべきは4番手として最も出場機会が多い球団【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

数日のうちに、イチローがマーリンズとの契約に合意するかもしれない。球団選択の基準は、4番手として最大の出場機会が得られることだ。レギュラー確約のオファーを待つのは現実的ではない。

2015/01/20

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Baltimore Orioles v New York Yankees

イチロー以外にも触手?

 今週月曜日、「イチロー、マーリンズとの契約決定的」との見出しがネット上に踊った。実際、同球団はイチローに2年契約をオファーしたようだ。しかし、その後マーリンズの地元マイアミのメディアも含め、状況の進展を伝える報道はない。一方で、MLB.comは以下のようにも報じている。

Along with Suzuki, the Marlins have also had conversations with another left-handed-hitting, free-agent outfielder, Nate Schierholtz.
鈴木と並行して、マーリンズは同じ左打ちの外野手で、(ナショナルズからの)FAのネイト・シーアホルツとも交渉しているようだ。

 シーアホルツは昨季はカブスとナショナルズに所属し、122試合で打率.195、7本塁打と低迷したが、13年には21本塁打を放った31歳のパワーヒッターだ。昨季の年俸は500万ドルだったが、この時期まで契約先が決まらずマイナー契約の懸念すらチラつき始めてきている。最終的にどこと契約するにせよ、年俸は数分の一になるのは間違いない。安い年俸で済む左打ちの外野手という点ではイチローと同じ。後は、マーリンズは31歳の若さ(あくまで相対論だ)&パワーを取るか? それとも、オールラウンドな器用さ&マーケティング効果を優先するかだろう。

 最終的に、この噂話どおりにイチローがマーリンズと契約するかは、まだ不透明だ。日本国内の報道が「マーリンズ決定的」としたのは、2年契約が今季中の3000本安打(あと156本)がかなり微妙なイチローには大きな訴求点と解釈したためだろう。

 真実は本人にしかわからぬが、マイナーとの往復を繰り返す二流選手ならいざしらず、累計で1億6000万ドル(約184億円)も稼いだイチローが、2年契約にそれほど動かされるとは思えない。むしろ、2年目は2年目でベストな出場機会を得られる球団を選べるほうが、記録達成には有利とさえ言える。

 個人的には、マーリンズはイチローにとって必ずしもベストな選択とは思えない。同じ第4の外野手として契約するにせよ、マーリンズの外野手はクリスチャン・イエリッチ(リードオフで守備も抜群)、マーセル・オズーナ(昨季23本塁打)、ジャンカルロ・スタントン(史上最高の13年3億2500万ドルの契約を得た本塁打王)と若きスターが揃っているからだ。

 なるべく出場機会を稼ぐには、レギュラー3人が必ずしも盤石ではない球団のほうが有利だ。「4番手」を軽く見てはいけない。長丁場のメジャーでは、交代でレギュラーに休みを取らせる必要があるし、故障者は必ず出て来るものだからだ。

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