大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



【MLB】田中トレードなら相手はマリナーズのキング? 米メディア「可能性低いが、両選手のニーズは満たす」

オプトアウト条項を持つことからシーズン中にトレードされることを有力視されている田中将大。米メディアでは西海岸のマリナーズをトレード先候補とし、可能性は低いとしながらも相手にはフェリックス・ヘルナンデスの名前をあげた。

2017/01/04

text By

photo

Getty Images



実際に実現する可能性は?

 記事では田中がナリーグよりもアリーグに慣れているとしながらも、エンゼルスにはヤンキースの欲する交換相手がおらず、アスレチックスには田中を取る金銭的な余裕がないことから、田中の行き先としてマリナーズの名前をあげている。さらに田中のトレード相手としては大エース、フェリックス・ヘルナンデスの名前をあげた。

 フェルナンデスは通算154勝、キングの異名を持つマリナーズのエース投手だ。今季は調子を崩しルーキーイヤー以来では自己最少となる153.1イニングの登板に終わったが、未だ30歳でこれからの巻き返しも充分期待できる。契約は田中より単年当たりの年俸は高いものの、契約期間は最低でも2019年まで残っている。

For both players, the deal would seem to be amenable to their needs. Fernandez gets the chance to hit the reset button and pitch for a team that is virtually guaranteed to be competing for a spot in the playoffs as soon as this year and a World Series title is also within sight. And Tanaka gets his wish to be closer to home.
両選手にとって、このトレードはニーズを満たすものである。フェルナンデスにとってはリセットボタンを押す機会であり、早ければ今シーズン中にもプレーオフ争いをすることがほぼ確実視され、ワールドチャンピオンをも視界に入れるチームで投げることが出来る。そして田中は自身の母国である日本に近い場所でプレーするという願いをかなえることが出来る。

 田中にとってはもちろん、常に一線級の成績を残しながらもプレーオフ争いからは、ほど遠い位置にいたフェルナンデスにとって、常勝ヤンキースへの移籍は非常に大きな機会となる。記事で「とんでもなく可能性は低い」としており、田中とフェルナンデスのトレードが実際に起こる可能性はほぼ皆無だ。しかし両者にとってメリットがあるのは事実、もし万が一実現すれば2017年シーズン最大のビッグトレードになるだろう。

出典:Yankees Tanaka: Seattle, Here He Comes Ready or Not by Steve Contursi in FAN SIDED on Jan.2 2017

1 2