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【MLB】マーリンズ移籍の田沢、現地ファン「ボストンは酷使しすぎた」「良い移籍」ら歓迎の声

レッドソックスからFAになっていた田沢が、マーリンズと2年1200万ドルで契約に至った。新天地では移籍のダンに代わる7回の役割が与えられる見込み。現地のファンからも今回の契約には好意的な声が目立つ。

2016/12/17

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7回を任される可能性が高い?

 現地15日、ボストンレッドソックスからFAとなっていた田沢純一が、マイアミ・マーリンズと契約合意に至ったことを複数の米メディアが報じた。マーリンズには現在イチロー外野手が所属しており、球団史上2人目の日本人選手となる。『The Associated Press』も『Sports Illustrated』等を通して、「リリーバーの田沢純一がマーリンズと2年契約を結んだ」と報じている。

 記事によれば、契約はメディカルチェックをクリアすれば確定するという。来季は年俸500万ドル、2018年は年俸700万ドルとなり、2年総額では1200万ドル。田沢の今シーズンの年俸は337.5万ドルであり、約2倍の大幅な昇給となる。

 マーリンズと田沢の今回の契約について記事では以下のように評している。

The deal came after the Marlins fell short in their pursuit of high-priced closers Aroldis Chapman and Kenley Jansen. Tazawa will help replace left-hander Mike Dunn, who agreed Thursday to a $19 million, three-year contract with Colorado after six seasons with the Marlins.
マーリンズが大型契約を必要とするクローザーであるアロルディス・チャップマンやケンリージャンセンを逃したあとに今回の契約は結ばれた。田沢は、マーリンズで6年プレーするも今オフにロッキーズと3年1900万ドルで契約を結んだマイク・ダンの代わりを任せられることになる。

 左腕リリーフのダンは、主に6、7回を中心に今シーズン51試合に登板。42.1イニングを投げて6勝1敗8ホールド、防御率3.40を残した。左腕と右腕という違いもあるが、期待される役割は同じ。田沢も来季はダンと同じように、セットアップのカイル・バラクロウ、クローザーのA.J.ラモスの前の7回を任せられる可能性が高い。

 ダンが抜けた穴は小さくない。今シーズンこそ2010年以来最小の51登板に終わったが、11~15年は5年間で354試合に登板と長きに渡ってマーリンズのブルペンを支えてきた。田沢とダンの過去4年間の成績を比較すると、登板数や防御率でもダンが若干上回る。

 しかし、投球内容を表すFIPやERA+を見るとこちらは田沢が少し上回る。4年間で256試合登板と田沢はスタミナ面も問題なし、実力通りのピッチングができればダンの穴は埋められるだろう。

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