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【MLB】アストロズ青木、大砲の加入でベンチスタート増? 外野手争いはより過酷に

アストロズに大砲のベルトランが復帰する。この加入が、青木にどのような影響を及ぼすのだろうか。

2016/12/12

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厳しい立場は変わらず

 ベルトランはレフトの経験がほとんどなく、ロイヤルズ時代の2000年に2試合だけだ。その上、来年4月には40歳を迎え、2006~08年にゴールドグラブを受賞した当時の好守ではなくなっている。とはいえ、アストロズの本拠地ミニッツメイド・パークのレフトは、ライトに比べると狭く、守備力をそう必要としない。そもそも、青木にしても来年1月で35歳と若くはなく、守備力は平均かそれより下回る。

 ベルトランの加入により、ギャティスにはトレードの可能性も出てきたが、実現は少し難しそうだ。アストロズは即戦力の先発投手を欲しており、その見返りとして相手球団が求めるのは、将来性のある若手だ。有望株との抱き合わせでもない限り、ギャティスはアストロズで開幕を迎えるだろう。

 しかも、ギャティスがいなくなっても、ベルトランがレフトを守る試合で、青木がスタメンから外される確率はあまり変わらない。DHには青木よりもパワーのある打者、例えば、マーウィン・ゴンザレスなどが入ると思われる。青木はシーズン半分の80試合程度しか出場できず、打席は300前後にとどまってもおかしくない。

 ただ、シーズンは長く、故障者が皆無ということはあり得ない。なかでも、レディックはここ4年とも故障者リスト入りしていて、その間、120試合以上に出場したのは2015年しかない。どんな立場にいようとも、青木が活躍する機会は必ず巡ってくるはずだ。

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