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日本の野球に〝遊び〟を。大谷翔平は十刀流を目指せ!【川﨑宗則、単独インタビュー③】

2014年はトロント・ブルージェイズで82試合に出場、プレーだけでなく、そのキャラクターもファンやチームメイトから愛された川﨑宗則。海をわたって3年間、メジャーでプレーして川﨑は何を感じたのか。日本とアメリカの野球の違いはあるのか? そして国内が注目している2015年の所属先について、そのビジョンはいかに……。自主トレ中の本人に直撃インタビューを行った。3回目は、アメリカに行って逆にわかった、日本のプロ野球についてだ。

2015/01/05

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日本の野球は、もっと〝遊び〟を

――メジャーに行ってわかった、日本の野球の良さなどありますか?
 
川﨑 それは、ありますね。戦術的なものもあるし、キャッチャーのリードしかり、内野手のポジショニングなど、やっぱり細いプレーができる点は、日本の野球の良さです。野球というルールに基づいて、体が小さい日本人がどうやって勝つか、どうやって1点を取って、1点を防ぐか……そういう細かさは、日本のほうが長けていると思います。日本人は、性格的にもタイプ的にも考えてやるから、そういう意味で日本のレベルの野球の高さは、アメリカに行ってよりわかりましたね。
 
――逆に課題などはありますか?
 
川﨑 あると思いますね。選手だったら、やっぱり野球で一番いいプレーというのは僕はホームランだと思うんですよね。ホームランを打つための練習を、もっともっとしていいと思う。体が小さくても、ホームラン打てるようにやるべきだと思うし、プレーでもグラブっていろんな形で使えるわけで。いろんな形で日本の野球も、もっと遊んでほしいですよね。
 
――〝遊び〟ですか……。
 
川﨑 そう、遊びがないと。もっともっと遊んでグラウンドに行って、こういうプレーしてみよう、ああいうプレーしてみようっていうふうな遊びがあればいいと思う。形にとらわれずね。僕が高校生の時はそんなことできなかった。厳しい高校の練習や、もちろんプロに入ってもいろんなことがありますが、監督やコーチの方も、もっと選手を信頼して、できれば任せてほしいという気持ちもありますよ。アメリカのいいところもどんどん取り入れてほしい。プロの世界だから楽しい、楽しいとも言っていられませんが、実際グラウンドに行って、なんかいいプレーを見つけてやろうって、いつも思っています。そういう環境を指導者も作ってあげることは大事だと思います。

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