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2014年も2015年も〝宗〟の1年。自主トレは全力PLAYで!【川﨑宗則、単独インタビュー①】

2014年はトロント・ブルージェイズで82試合に出場、プレーだけでなく、そのキャラクターもファンやチームメイトから愛された川﨑宗則。海をわたって3年間、メジャーでプレーして川﨑は何を感じたのか。日本とアメリカの野球の違いはあるのか? そして国内が注目している2015年の所属先について、そのビジョンはいかに……。自主トレ中の本人に直撃インタビューを行った。1回目は、2014年を振り返りつつ、2015年に向けた準備について伺った。

2015/01/03

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メジャーの芝にどう適応するか、試行錯誤の日々

――シーズン終了直後に帰国し、それ以来ずっとトレーニングを続けているんですか?
 
川﨑 そうですね。練習はずっとしていますね。体を動かしてないとダメなタイプなんで。
 
――休みなしに?
 
川﨑 そうですね。イベントとかで休むことはありますけれど、基本毎日3、4時間を目処に。
 
――3年メジャーを経験して、川﨑選手自身の中で、日本のプロ野球との違いを感じることがあれば、教えてください。
 
川﨑 野球、という点ではないですよ。それは日本語を喋るか、英語かスペイン語かというくらい。ルールは何一つ変わらない。あるとすれば向こうは延長戦になると決着をつけるが、日本は引き分けがあるとかそういう違いですかね。でも、基本は変わらないですね。全くもって変わらないなと、アメリカに行って思いましたね。
 
――では、アメリカに行って、技術的(打撃、守備)に変えたことはありますか?
 
川﨑 それも特に大きく変えたこともないですね。ただ、やっぱり日本とアメリカとでは、人工芝と天然芝という大きな違いがあります。その中でどうやって芝に慣れるっていうか、慣れはしないがどうやって対応するかを考えるなかで、(人工芝は)日本の時と違う打球がくるので、その辺は考えながら今も試行錯誤していますね。まだ考えている段階で、結論はなかなか出ないです。
 
――ブルージェイズの本拠地のロジャーセンターは人工芝です。足腰などへの負担はありますか?
 
川﨑 ありますね。やっぱり天然芝のほうが体への負担は少ないですね。(その人工芝に対応するために)今年はトレーニングの方法や、走り方ももう一回考えて、綺麗に走らないといけないなと思っています。歳をとってきて20代と30代では体が違ってくる。たしかに20代の時のような回復力は落ちているんですが、30代の今はその分エネルギーやパワーはあるんですよね。すごく体が充実しているんで、もっといいプレーするにためにも、綺麗なフォームを身につけようと思っています。イチローさんの走り方も綺麗じゃないですか。ランニングはそういう点を意識してやっています。
 
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川﨑宗則(かわさき・むねのり)
1981年6月3日生まれ、鹿児島県出身。鹿児島工から1999年ドラフト会議において、福岡ダイエーホークスに4位指名され、入団。3年目の2003年からレギュラーに定着。その後は球界を代表する、ホークスの不動の遊撃手として活躍した。2012年に憧れのイチローを追いかけて、シアトル・マリナーズへ入団。翌年、トロント・ブルージェイズへ移籍。2014年は82試合に出場した。ムードメーカー的な存在で、国内外問わず、多くのファンから愛されている。

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