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第4の外野手としてオススメ? ヤンキースに青木獲得を提言する3つの理由【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

すでに外野のレギュラー3人+控えの一番手を確保済のヤンキースにも、青木を獲得すべき理由がある。逆の見方をすれば、青木が狙うべきは外野手編成に出遅れたか、レギュラーに不安が残る球団だ。

2014/12/25

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青木の〝足〟は魅力

 ロイヤルズからFAとなった青木宜親。外野手に流出が相次いだオリオールズが獲得を目指しているとの噂もあるが、スポーツブロブのポータルサイト『SBネーション』には「ヤンキースこそ、青木を狙うべし」との記事も掲載されている。これは、あくまで著者のジャック・ニーマス記者の意見であり、実際にヤンキースが青木獲得に動いているという確証があるわけでないが、彼の主張の根拠をお伝えしよう。そこには、青木の契約先決定に時間を要している理由も垣間見える。
 
 ヤンキースはすでに外野には、カルロス・ベルトラン、ジャコビー・エルズベリー、ブレット・ガードナーのレギュラー3人に控えのクリス・ヤングを確保しているが、それでもニーマス記者が青木を推す理由は以下の3つだ。
 
1.Make them elite when it comes to stealing bases :
(青木を獲得すれば)盗塁のエリート集団になれる
 
Aoki was only successful on 17/25 stolen base attempts last season, but considering the Yankees’ weak offense, it’s likely he’d get a lot more chances if he played for New York. ・・・Ellsbury was successful on 39/44 chances and Gardner on 21/26 in 2014, so they’re already proven at the art. Add on Didi Gregorius, who also looks like he could run if asked to, and the Yankees have a nice quartet of productive legs.
昨季、青木が盗塁を試みたのは25度のみで成功は17度だが、攻撃力の弱いヤンキースではもっと走る機会が生まれるだろう。(中略)2014年シーズン、エルズベリーは44度試みて39盗塁で、ガードナーは26度で21盗塁だった。彼らはすでにこのアート(訳者注 盗塁のこと)のマスターだが、俊足のディーディー・グレゴリアスも加わった陣容に(さらに青木が加われば)健脚4人組が生まれるだろう。

2.Give the Yankees a reliable right fielder:
信頼に足る右翼手を手に入れることになる
 
It was nice and all when Young was homering in every at-bat last September, but is that really what the Yankees should expect from him now? He hit just .205/.283/.346 with the Mets before that sudden success, and since Beltran’s not one to stay healthy all year, shouldn’t the Yankees make a Plan B?
ヤングが今季の9月のようにいつも本塁打を量産してくれればよいが、それがヤンキースが彼に望みうることだろうか。何せ(ヤンキースに移籍後)突如爆発するまで、メッツでは.205/.283/.346(訳者注 左から打率/出塁率/長打率、でこれらは「スラッシュライン」と呼ばれ、セイバー的に重要な3つの指標と考えられている)しか打っていないのだ。また、ベルトランもシーズンを通じて健康体でいるとは考えがたい。そこで(青木という)プランBを持つべきではないか。

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