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主力選手の放出はチームの解体にあらず アスレチックスGM補佐が語るマネーボール流編成術【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

今オフに次々と主力を放出したアスレチックス。しかしこれはギブアップや解体・再建を意味するものではない。マネーボール式の勝ち続かるための球団編成術とは?

2014/12/23

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Baltimore Orioles v Toronto Blue Jays

主力選手が続々と去った今オフ

 3年連続のプレーオフ進出を果たしながら、ワイルドカードゲームで大熱戦の末、ロイヤルズに敗れたアスレチックス。オフになると、エースのジョン・レスターなどのFA流出を許しただけでなく、主砲のジョシュ・ドナルドソンをはじめ主力選手を次々とトレードで放出した。元々低予算運営の球団のため、「もはや解体・再建モードに入った」と思われがちだが、実はそうではないようだ。GM補佐のデビッド・フォーストのコメントには、マネーボール流編成術の極意があった。

 まず、力説しておきたいのは、アスレチックスは近年最も成功した球団だということだ。プレーオフを勝ち抜けないことがイメージを悪くしているが、過去3年連続でポストシーズンに進出しているのは、アスレチックスの他はタイガースとカージナルスだけで、この3年間での勝利数278と得失点差398は全球団No1だ。

 しかしこのオフの動きを見る限り、ビリー・ビーンGMはチームの解体を意図しているようにも思える。レスターに加えセットアッパーのルーク・グレガーソン、正遊撃手のジェド・ラウリーをFAで失ったのは低予算球団ゆえ仕方なしとしても、その後ドナルドソンだけでなく、25本塁打のブランドン・モス、ローテーション投手のジェフ・サマージャ、正捕手(と言っていいだろう)デレク・ノリスを次々に若手選手との交換で放出した。

 しかし、『ESPN』のデビッド・ショーンフィールド記者による「ビリー・ビーンとアスレチックスを弁護して」に掲載されたビーンの右腕フォーストのコメントによると、「今年もプレーオフで勝てなかったため、数年間の低迷を覚悟で一旦トコトン解体し、再建を目指す」のではないようだ。

I think Billy has articulated in a couple of places that we knew that just bringing back the current team, assuming the losses of Lester, and Gregerson, and Lowrie and some of those guys that we didn’t have an opportunity to sign — bringing back that team wasn’t going to work.
ビリー(ビーンGM)が、あちこちで語っていると思うのですが、レスター、グレガーソン、ラウリーやその他のわれわれが引き止めるのは予算的に難しい選手を失ったことを踏まえると、現在のチームメンバーを維持しようとすることは賢明ではないのです。

The Angels were obviously 11 games better than us and the Mariners were right on our tail, and poised to get better. Just bringing back our group and just supplementing it with little pieces, wasn’t going to give us a chance to compete, and was also going to leave us further down the path of having an older, more injury-prone club, frankly.
エンジェルスはわれわれより11勝も多く勝っている。マリナーズもぴたりと後に付けていました。そして補強をしています。単に現行のメンバーを維持し、それに若干の補強を施すだけでは率直に言って戦っていけません。その間に1年歳をとり、それだけ故障のリスクが増えるだけなのです。

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shiro





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