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【MLB】前田健太の好調支える、カープ時代同様中5日以上の起用法。ドジャースは過酷日程で登板間隔を維持できるか

11日のマーリンズ戦では敗戦投手になったが、ドジャースの前田が安定した投球を続けている。背後には中5日以上の登板間隔を守るドジャースの起用法がある。

2016/09/13

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3本柱が揃ったマイアミでの3連戦

 8月9日以降、ドジャースは前田健太に中5日以上の登板間隔を与えている。そもそも契約前のメディカルチェックで異常が発見されたとされる前田の体調には、球団は相当注意を払っているのだ。

 プレーオフまでの長丁場を念頭に置くと、ここから先もそのペースを守りたいところだ。その点では、故障者リスト入りしていた2人の左腕、クレイトン・カーショウの復帰とリッチ・ヒルの快投は前田にとってこの上ない朗報だ。

『ESPN』のダグ・パディーヤ記者は、記事の冒頭で「ローテーションが強力になったドジャースは、マイアミでは敗れるも上り調子だ」とチーム状況をそう表現した上で、以下のように続けた。

Yet the Los Angeles Dodgers boarded their bus to the airport Sunday at Miami walking tall with confidence following a 3-0 loss to the Miami Marlins
マイアミ・マーリンズに3対0で敗れた後ではあったが、ロサンゼルス・ドジャースの面々は落ち込むことなく、日曜日にマイアミ空港に向かうバスに乗り込んだ。

 恒例の新人仮装デーだった(前田も他のルーキー同様にチアガールに扮した)こともあるが、マーリンズとの3連戦は負け越しに終わるも、実りあるシリーズだったからだ。

 9月9日(金)の初戦では、6月末から椎間板ヘルニアで戦列を離れていたエースのクレイトン・カーショウが遂に復帰を果たした。本調子には程遠い内容だったが、実戦で投げたこと自体が収穫だった。

 ヤスマニ・グランダルは「カーショウの復帰こそ、われわれは待ち望んでいたものだ」と語る。カーショウは3イニングス66球を投げた。次回登板は水曜日のヤンキース戦が予定されているが、80球前後投げることになるという。

 10日(土)の第2戦では、リッチ・ヒルが7回をパーフェクトに抑える快投を見せた。8月1日にアスレチックスより加入したが、その時点では指のマメの問題でDLに入っており、この日の登板がドジャースでの3試合目だった。カーショウ同様にまだ全開OKとはいかない状態で、デーブ・ロバーツ監督が、完全試合まであと6人と迫りながらヒルを降板させたのもそのためだ。

 日曜日の最終戦では、前田健太が敗戦投手にこそなったものの、ここ最近の登板同様の安定ぶりを示した。6回93球を投げ3失点だったが自責点は2。守備の乱れがなく、打線の援護があれば勝利投手になってもおかしくない投球だった。

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