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【MLB】上原、9月5日に復帰の可能性と米メディア。ファレル監督「健康なコウジは確実にブルペンへ何かを加えてくれる」

右胸筋の痛みで7月19日から離脱をしているボストン・レッドソックスの上原浩治が、9月5日に復帰する可能性があると『ESPN』が報じている。

2016/08/30

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現在、レッドソックスのブルペン陣は厳しい状況

 レッドソックスにとっては今すぐにでも上原が必要な状況だ。
 故障で離脱後、8回を任せることのできるセットアップマンの存在に欠けていた。サブマリン投球のブラッド・ジーグラーは決して悪いわけではないが、ファレル監督は対左打者での起用は避けたい模様だ。田澤純一とマット・バーンズも苦しい投球が続いている。さらにトレード期限日にミネソタ・ツインズから獲得したフェルナンド・アバドはここまで期待外れとなっている。

 ファレル監督も上原の復帰がブルペンにプラスになることを認めつつも、あくまでも段階を踏んだ上であることを明言した。

“”A healthy Koji certainly adds to our bullpen. And I know that he senses that. But I can’t say that he’s short-cutting any work or rehab for the sake of just getting back.”
「健康なコウジは確実にブルペンへ何かを加えてくれる。それは彼自身も感じているだろう。だが復帰を早めるためだけに、トレーニングやリハビリをショートカットしているわけではない」

 上原自身も、ブルペンが苦しむ姿を目の当たりにしていても、「ここまで来て急いで復帰をするのは無意味なので、準備ができた時に投げられるようにしたい」と通訳を介して報道陣に語っている。

予想より早い復帰を可能とした上原の努力

 上原が故障した際、チームも今シーズン中の復帰については分からない状況だった。投手にとって胸筋の怪我は珍しい。デーブ・ドンブロウスキー編成本部長も、最近デトロイト・タイガースのアニバル・サンチェスが同じ胸筋の痛みを理由にシーズン最後の1カ月半を離脱した例に挙げていたほどだ。

 ファレル監督は予想より早い復帰を可能とした上原の努力について、以下のように称えている。

“It’s been impressive to see how [Uehara] has handled the volume with three times on the mound and the intensity to his bullpens and the BP. “To his credit, he’s worked his tail off. He’s gone about this fairly rapidly.”
「ブルペンと打者を相手に投げた実戦形式、3度の投球練習に関して内容は素晴らしかった。彼の努力の源である。かなりの速さで(この怪我に対して)取り組んできた」

出典: Red Sox reliever Koji Uehara eyes Labor Day return to bullpen by Scott Lauber in ESPN on August 28th, 2016

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