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【MLB】「英語が理解できることを初めてイチローが悔いた日」ESPNキャスターのtwitter投稿内容に全米で非難

イチローが3000本安打達成時に行った記者会見について、会見後にESPNキャスターのtwitterが大炎上した。

2016/08/10

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炎上したツイートに見られる偏見

 その後もツイッター上では非難が殺到した。

「イチローはただ微妙なニュアンスの違いなどで混乱を避けるために通訳を介して話すんだ」という反論ツイートに対し、グリシャム氏はさらにこう投稿したからだ。(一連のツイートはすでに本人によって削除されている)

And BTW, yes Ichiro apparently speaks “fluent” English as I have been bombarded with. My apologies. Have only seen him w/an interpreter.
「ところで多くの方から指摘されたが、どうやらイチローは『流ちょうな』英語を話すらしい。ただ私は通訳なしでは見たことがない」

Ironically I took Japanese in College and actually appeared on a Japanese television show! Not kidding.
「皮肉なことに、実は私も大学で日本語を勉強したし、日本のテレビにも出たことがある。ホントだ」

 相次ぐ非難に対して、さらに上記のような投稿を立て続けに行った結果、無論、さらに炎上する結果となった。
 
 サミュエル氏は自身の記事内で、問題となった最初の投稿内容について次のような見解を示した。

“It’s built on the idea that Ichiro needed to learn English to communicate with the media that cover him, that somehow, in between belting out 3,000 hits and stealing a gaggle of bases and making lots of money, he owed it to the fans (who really just want to see him belt out hits) to speak their language.”
「このツイートによれば、自分についてまわる報道陣に答えるために、イチローには英語を学ぶ義務があり、さらに3000本もの安打を放ち、何百回も盗塁を決め大金を稼ぎながら、(ただ多くの安打を求めている)ファンのために、そのファンのしゃべる言葉も習得しなければならない、ということになる」

 しかしすでに指摘したように、イチローは英語を学んだ。スペイン語を母国語とする多くの野球選手と同じように、報道陣の質問をより深く理解するために、またより適切なニュアンスで答えられるように、チーム内のコミュニケーションを図るために、英語を習得したのである。

 サミュエル氏は最後に、皮肉たっぷりにこう書き足している。

The only downside of understanding English came for Ichiro on Monday: It meant he could understand the ignorant, arrogant idiocy of Grisham.
「英語が理解できることを初めてイチローが悔いたのは月曜日だったかもしれない。それは、グリシャム氏の無知で高慢で馬鹿げた言葉を理解できてしまうからである」

出典:
”ESPN anchor shows sad arrogance in tweet about Ichiro Suzuki” @New York Daily News by Ebenezer Samuel, August 8, 2016.

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