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元ホークス助っ人投手が指摘。なぜ岩隈のトレードの噂は消えないのか?

2001年以来のプレーオフ進出に向けて積極的な補強を続けているマリナーズ。そんな中、2014年、抜群の成績を残した岩隈は来季もヘルナンデスとの先発2本柱として期待されつつも、岩隈のトレードの可能性も噂されている。

2014/12/12

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GMは岩隈のトレードを否定

 シーズンオフに入ってから再三報じられている岩隈トレードの可能性についても、二コースキーはこう指摘する。

Iwakuma is scheduled to make $7 million next year and is a free agent after the season. GM Jack Zduriencik said the Mariners are not trading Iwakuma, but the GM should at least listen to other teams’ offers as signs point to a potential down year for the pitcher.
岩隈の契約は来年が700万ドルで、シーズン終了後にFAとなる。マリナーズのジャック・ズレンシックGMは岩隈をトレードするつもりはないと述べているが、(成績悪化の)前兆が見られる投手として少なくとも他球団のオファーを聞くべきではないか。

 先発として素晴らしい実績をあげており、かつ安価であり長期契約もないためリスクの低い岩隈はトレード要員として評価が高い。非常に価値のある選手なのだ。

 マリナーズは、昨季オフにメジャー最高の二塁手ロビンソン・カノーの獲得につづき、このオフには今季本塁打王のネルソン・クルーズと契約。これで長年の不安だった得点力は大幅に改善されることだろう。

 逆に先発ローテーションはエースであるキングことフェリックス・ヘルナンデスを除けば3、4番手には、ポテンシャルは高いものの実績に欠けるパクストンとウォーカーが予定されているなど不確定要素が多い。キングと並び立つ二番手として、若手スターターの良き手本として岩隈にかかる期待は大きい。

 一方で、メジャーでは良い話があればトレードに出すのも、決して悪い手ではないと考えられている。
 実際に、ドジャースのマット・ケンプやレッドソックスのセスペデスなどメジャー有数の強打者とのトレード話が報じられている。

 マリナーズはさらなる補強を進めており、獲得候補としてはこの4年間で3度打率3割を記録したメルキー・カブレラ外野手や先発投手のアーヴィン・サンタナ、エディソン・ボルケスらの名前があがっているのだ。

 岩隈は優秀な先発投手であり、契約面でも他球団からすれば魅力的。マリナーズとしては成績に対する一抹の不安があり、商品力が高いうちに効果的な補強を進めたい。そんな思惑も透けてくるからこそ、トレードの噂が完全に消えないのであろう。

出典:” The Mariners are getting better, but …” by CJ Nitkowski in Fox Sports in Dec. 8 2014

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