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【MLB】田中将大が投じた1球が全米メディアで注目。「このえげつない球を見よ」

現地17日のレッドソックス戦で勝利を収めたヤンキースの田中将大。この試合中に投じた1球が全米で注目の的となっている。

2016/07/20

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驚異の変化に正捕手も取り損ねそうに

 ヤンキース・田中将大の驚異のシンカーが、魔球と認定された。
 現地17日のレッドソックス戦に先発し、6回3安打1失点で7勝目を挙げた右腕。その試合でブロック・ホルトに投じた1球が、米メディアで注目の的となっている。

 CBSスポーツは「この田中のえげつない球を見よ」との見出しで特集。左打席の打者は腰を引くほどのコースから、一気に外角へ決まる。捕手のオースティン・ロマインも予想以上の変化についていけず、危うく捕り損なわんばかり。「そう、これはフロントドアのツーシームだ。ただこの変化は”リバース・スライダー”と名付けてもいい」と動画付で驚異の変化を伝えた。

 FOXスポーツも負けていない。「ヤンキースの投手が、今季のメジャーで最もぞっとする1球で捕手さえもあざむいた」と見出しを付け紹介。全く同じ動画を添えて「捕手もついていけていない。もちろん打者が打てるはずもない」と伝えた。

 CBSはその変化を表現するのに「nastiness」、FOXは「filthiest」という言葉を用いた。ともに元の形容詞は「nasty」と「filthy」で、ツーシーム/シンカーなどのムービングファストボールを表現するのに使われる言葉。元の意味は共に「汚らしい、不快な、卑劣な……」などあまりいい言葉ではないのだが、野球用語としては非常に肯定的。相手打者にとって、それだけ厄介な球、ということだ。

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