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【MLB】ダルビッシュ、手術明けも投球制限問題浮上せず。昨年復帰メッツのエースは投げすぎで今季絶望

レンジャーズのダルビッシュ有が現地16日のカブス戦で先発する。

2016/07/16

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トミー・ジョン手術から復帰の過程でよく見られる

 レンジャーズのダルビッシュ有が後半戦2戦目の現地16日のカブス戦で先発することが発表された。6月8日のアストロズ戦で右肩に異常を訴えてから約5週間。少し早い夏休みを経て、メジャーのマウンドに戻ってくる。

 大事に至らなかったのは幸いだった。右肩に張りを覚え、球速が低下したアストロズ戦。それまで150㎞台半ばだった球速は、5回に入ると突然140㎞前後まで落ちた。「真っすぐを投げるのがちょっと怖かった」と試合後に明かしている。

 故障者リスト後2度目のリハビリ登板となった11日の2A戦。5回72球を投げた後には「前回(7月4日の2A戦)は怖がりながらというか、腕を振るのをちゅうちょしていたけど、今日はだいぶなくなっていた」とコメントした。

 ダルビッシュ本人も首脳陣も、今回の離脱はトミー・ジョン手術から復帰の過程でよく見られる症状の1つだと説明する。右肘の腱を、体の別の部位とまるまる交換する移植手術。新たな腱が肘になじむまで、状態のアップダウンは多かれ少なかれ避けられないものだ。

 トミー・ジョン手術から華麗な復活を遂げた最近の例といえば、メッツのマット・ハービーだった。2年ぶりに復帰した昨季開幕直後から、100マイルに迫る剛球で連勝街道をまっしぐら。手術前を上回る球威で「ダークナイト」の異名が光り輝いた。

 それが復帰2年目となる今季は4勝10敗、防御率4.86と不振。8日には腕の神経が圧迫される胸郭出口症候群で手術が必要と診断され、今季中の復帰が絶望となった。

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