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ジーターの後釜は、スター性ではなく守備力を重視――ヤンキースの現実的すぎる選択【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

引退したデレク・ジーターの後釜の遊撃手として、ヤンキースはダイヤモンドバックスからディーディー・グレゴリアスを獲得した。守備には定評があり、地に足がついた補強と言える。

2014/12/09

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Getty Images



グレゴリアスの守備力は高いと定評

No one can replace the Derek Jeter of 10 years ago. There were several people who could replace the Derek Jeter of last season.
10年前の(全盛期の)ジーターの代役などいやしない。しかし、今季のジーターの代役なら、見つけるのはさほど難しくない。
 
 ヤンキースは、三角トレードでダイヤモンドバックスからディーディー・グレゴリアスを獲得した。
 デレク・ジーターが引退した後の遊撃のポジションには、相手投手が左腕の時を除き、アムステルダム生まれの24歳が起用されることになりそうだ。
 
 グレゴリアスは、レッズでメジャーデビューを果たした12年オフにダイヤモンドバックスに移籍。当時は、ダイヤモンドバックスのケビン・タワーズGM(今年9月にGM職を解かれた)が「若き日のジーター」と評したほどの有望株だったが、その後打力不足が露呈し、メジャーでレギュラーポジションを確保するに至っていない。
 
 高い身体能力を誇る半面、やや気分にムラがあり、野球に取り組む姿勢に難があるとも言われている。
 
 そんな底が割れた感のある元プロスペクトを、この名門球団がよりによってあのジーターの後継者として獲得したのは随分意外な感もある。
 
 しかし、ヤンキースの狙いは異なるようだ。スポーツブログのポータルサイト『SB Nation』の「ヤンキース、タイガース、ダイヤモンドバックスの三角トレードを分析する」という記事で、グラント・ブリスビー記者はこう述べている。
 
Gregorius ticks off a few categories that should excite the Yankees — young, cost-controllable, major league ready, and projectable.
グレゴリアスは、ヤンキースが重視するいくつかの要素を満たしているのだ。– 若くて、まだ年俸が制御可能で、すでにメジャーでの経験があり、ある程度使える目処が付いているということだ。

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