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【MLB】マリナーズ李大浩らが最優秀マイナー契約選手に。開幕前は期待薄も、後半戦はレギュラーか

対左投手用のプラトーンの1人としてマリナーズとマイナー契約を結ぶなど、当初は期待の低かった李大浩だが、自慢の長打力を武器に台頭。後半戦は一塁の正レギュラーを掴む可能性も高い。

2016/07/15

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打撃技術はMLBでも健在

李大浩が結果を残す一方で、KBOから4年1200万ドルでツインズ入りした朴は苦戦中。李大浩と同数の12本塁打こそ放っているものの、打率.191と安定感に乏しく、7月1日付でマイナー降格となっている。

既に予想以上の活躍を見せている李大浩、この調子でいけば今後さらなる出場機会を得る可能性が高い。

He’s been platooned quite a bit himself, but his numbers against righties are actually a bit better than his still-strong production against lefties.
李はここまで左投手用のプラトーンプレイヤーとして起用されてきた。しかし数字を見ると、実は対左投手よりも対右投手に対してのほうが良い数字を残している。

李大浩の対左右別成績を見ると、左投手に対して93打席で打率.276,OPS.828なのに対し、対右投手は95打席に立ち、打率.300,OPS.859。本来得意とされていた左投手を上回っている。日本時代から左右関係なく打ち込んできた李大浩だが、その打撃技術はメジャーに舞台を移しても健在なようだ。

本来マリナーズの一塁は昨年ブリュワーズで20本、87打点を記録したアダム・リンドが予定されていたが、今季は肝心のバッティングが不調。元来苦手としていた左投手はもちろん、対右投手も打てておらず、スタメンを李大浩に奪われる機会も多くなってきている。

李大浩が左投手だけでなく右投手も打ち込んでいること、ライバルとなるリンドが不調なことを考えれば、後半戦はさらなる出場機会増が見込める。今後さらに長打の量産ペースを上げられれば、新人王レースでも伏兵となるだろう。

記事では李大浩以外にも、ロイヤルズと契約し、ここまでロングリリーフとして5勝をあげている”台湾の英雄”王建民や、ひき逃げ事件を起こして約3年服役し、30歳にして初めてメジャー昇格したレンジャーズのマット・ブッシュ(26試合,防御率2.49)らが選ばれている。

出典:The Best Minor League Signings Of 2016 by Steve Adams in MLB TRADE RUMORS on Jul.11 2016

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