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【MLB】マリナーズ李大浩らが最優秀マイナー契約選手に。開幕前は期待薄も、後半戦はレギュラーか

対左投手用のプラトーンの1人としてマリナーズとマイナー契約を結ぶなど、当初は期待の低かった李大浩だが、自慢の長打力を武器に台頭。後半戦は一塁の正レギュラーを掴む可能性も高い。

2016/07/15

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初スタメンで初本塁打、結果を残す

 前半戦が終了し、オールスターブレイクを迎えているメジャーリーグ。試合のないこの時期、多くのメディアは独自の前半戦アワードを発表するのが恒例となっている。米大手野球情報サイト『MLB TRADE RUMORS』は、2016年の「ベストマイナー契約選手」を発表。マリナーズで期待を上回る活躍を見せる李大浩も選ばれている。

 同記事では、昨オフにマイナー契約で入団しながらも、以降厳しい争いをくぐり抜けメジャー契約を勝ち取り、MLBの舞台で結果を残している選手9人を選出。李大浩は野手部門で選ばれた。

Lee didn’t generate as much interest as countryman Byung Ho Park, but he’s been the better player of the two thus far. Through 188 plate appearances, the former KBO and NPB star is hitting .288/.330/.514 with a dozen homers and four doubles.
李は同じ韓国出身の朴炳鎬ほど関心を集めていなかった。しかし、彼は今のところ朴を上回る成績を残している。KBOとNPBのスターだった李は188打席に立ち、.288/.330/.514のスラッシュラインを記録、1ダース(12本)の本塁打と4本の二塁打を放っている。

 ここまで好成績を残している李大浩だが、当初の期待はそれほど高くなかった。2015年オフにメジャー球団との契約を目指して、ソフトバンクから自由契約となるも、好条件を示す球団は少なく、16年2月にマリナーズとマイナー契約を締結。招待選手としてキャンプ入りしたが、この時点での李大浩への期待は対左投手用一塁手の候補の1人というもの。元楽天のサンチェスら複数人とメジャー枠を争う厳しい立場だった。

 スプリングトレーニングではOPS.713に終わるも、開幕直前の3月27日に、メジャー契約への移行を選択し、開幕25人枠入り。晴れてメジャー契約を獲得した。

 初スタメンとなった4月8日のアスレチックス戦で初安打を初本塁打で記録すると、13日のレンジャーズ戦では、延長10回にマリナーズの新人としては初となる代打サヨナラ本塁打を記録するなど自慢の長打力を武器にブレイク。ここまで4カ月連続でOPS.780以上を記録するなど安定感のある打撃でポストシーズン進出を目指すチームの助けになっている。

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