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【MLB】「本来ならイチロー起用の決断は簡単だが……」外野レギュラー陣好調で、先発出場機会増えず

7月20日以来のスタメン出場となったイチロー。終盤に安打を放ち大台へまた一歩近づくと共に、チームの勝利に大きく貢献した。レギュラー3選手に加え、イチローも好調とマッティングリー監督にはうれしい悲鳴をあげている。

2016/07/28

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イチローを上回る球界屈指の外野トリオ

 打撃も好調、守備でも年齢を感じさせない軽快な動きを見せているイチロー、記録が近いこともあり出場機会を与えたいところではあるが、チーム状況がそれを許さない。去年は怪我に苦しんだマーリンズ外野陣だが、今季はイェリッチ、スタントン、オズーナの3選手がともに好調。OPSは3人ともイチローを上回っているうえ、いずれの選手も守備・走塁共にそつなくこなしている。

 またチームも現在54勝46敗と好調、第2ワイルドカードにつけており、地区首位のナショナルズまで4ゲーム差。移転後初のポストシーズン出場がかかっているとあっては、記録を優先した起用もしづらい。

 マッティングリー監督も外野手の起用法には頭を悩ませている。

“We have to make sure he continues to do his work and it’s been easy to put him in there. That’s been the toughest thing with this. Look at our outfield. It’s been one of the best in the league.”
「イチローは仕事を果たし続けてくれているし、本来なら彼を起用する決断は簡単だ。だが今はそれが非常に難しいことになっている。我々の外野陣はリーグでも最高と言えるレベルにあるからね」
 去年はスタントンが故障でシーズンの半分を欠場、オズーナはマイナー落ち、イチローも自己ワーストの絶不調と外野3ポジションを埋めるのに苦しんだマーリンズだが、今年は4選手が揃って好調だ。

 チーム、個人ともに正念場が続くイチロー。木曜日からのカージナルス4連戦で3000本の大台を達成し、自身初のワールドシリーズ出場へ向けてブーストをかけていきたいところだ。

出典:Ichiro’s perseverance paying off in chase for 3,000 hits by Barry M. Bloom in MLB.com on Jul.26 2016

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