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【MLB】イチローが打ち立てる金字塔の真の価値。マ軍指揮官「最高のお手本。野球における全てを参考にするべき」

これまでの選手とは異なった状況下で3000本安打に挑戦しているイチロー。マッティングリー監督はイチローの野球に対する姿勢を絶賛、レジェンドの姿はチームにとって最高のお手本になっているという。

2016/07/28

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イチローが長くプレーできる理由

 今季は好調をキープしているマーリンズだが、チームとしてはまだ非常に若いチームであり、イチローと三塁手のマーティン・プラド(33)を除いたメンバーはほとんどが25~28歳と20代中盤だ。そうしたまだこれからのチームにとって、イチローの存在は目に見えない形でも大きな力となっている。

 現在のメジャーリーグで、3000本の大台に最も近いのはもちろん、そのすぐ後ろには2868安打のエイドリアン・ベルトレ(レンジャース)、イチローと同年デビューで2760安打のアルバート・プホルス(エンゼルス)、2558安打のカルロス・ベルトランが続いている。

 ヤンキースで主軸打者として活躍し、通算2153安打。自身も3000本に近いペースで安打を重ねながらも、故障に見舞われ34歳で現役を退いたマッティングリーは、イチローをはじめとする彼らがそれだけの数字を積み重ねられた理由は、日々のケアにあると説明する。

“All the guys to me who get to 3,000 are guys who love playing and take care of themselves over a long period of time,” Mattingly said. “It takes a long time to get there. So you have to play a long time. You have to have a little bit of luck with injuries, but usually that luck comes from those guys taking care of themselves.”
「3000本安打に到達する全ての選手はベースボールを愛し、長い期間自らの体を入念に手入れしてきた選手だと思う。そこに辿り着くには長い時間がかかるし、当然長い間プレーしなければならない。怪我に対しては少しの幸運もあっただろうが、その幸運は多くの場合、彼らが自身の体を大切にしてきたからこそ生まれたものだ」

 92年のプロ入り、そして01年のメジャーデビュー以来、常に試合への準備を欠かすことがなかったイチロー。日々のストイックな努力をもって大記録に迫るレジェンドの姿は、MLBの未来を担うだろうマーリンズの若手スターにとって、これ以上にない手本となっている。

出典:Ichiro’s perseverance paying off in chase for 3,000 hits by Barry M. Bloom in MLB.com on Jul.26 2016

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