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【MLB】田澤純一、奪三振率向上のカギは初球カーブ? 勝負の年にマウンドで魅せる進化

今季終了後にFAを迎えるボストン・レッドソックスの田澤純一。勝負の年とも言える今シーズン、マウンド上では新たな攻めで奪三振率を向上している。

2016/06/08

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初球にカーブという新たな武器

 ボストン・レッドソックスのジョン・ファレル監督は田澤のアプローチの違いが数字にも表れていると話す。

 今シーズンを迎えるまで田澤は右打者相手には初球の62%がファーストボールだった。その割合が今シーズンは47%まで下がり、その代わりにカーブを昨年に比べると8%多く使うようになった。

“If you look closely at his attack plan over the last year-plus, he’s made some adjustments that maybe allowed him to get ahead in the count without using his one or two other putaway pitches, (The curve) has given him a different look. I think when guys come in the game late in the game, they’re walking into the heat of the fire. Can they slow the game down a little bit? For a lot of guys, that first-pitch breaking ball can be helpful. He’s done a very good job of executing.”
「ここ1年以上の彼の攻め方を分析してみると、1つもしくは2つの勝負球となる球種を使わずに投手カウントへ持ち込もうとしている。そしてカーブを使うことでまた違った印象を身につけた。試合終盤で登板する選手たちは火の中に飛び込んでいるようなものだ。その状況で試合を落ち着かせることができるのか? ということが課題となる。多くの投手にとって初球にブレイキングボールを使えることは武器となる。彼はうまく組み立てることができている」

 今季終了後にはFAを迎える田澤純一にとって良いスタートとなった。まだシーズンは2か月が過ぎたばかり。どんな進化を遂げ、これまでとは違った姿をマウンド上で魅せてくれるのか注目していきたい。

出典:Junichi Tazawa raising stock, strikeout tally early on by Evan Drellich in Boston Herald on June 2, 2016

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