大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



【MLB】ヤンキース田中将大、2試合で10失点。乱調の原因はスプリットだけでなく中4日登板も

田中の2試合連続の乱調の原因として、地元紙はスプリットの制球がままならなかったことに加え、中4日で登板していることを挙げている。

2016/05/18

text By

photo

Getty Images



中4日登板は厳しい?

 しかし、同紙が指摘している田中の問題点はスプリットの制球のみではない。
 先発5人ローテションのメジャーでは標準の間隔である中4日での登板で、2試合続けて不本意な投球内容となった点だ。

 もっとも、田中自身はそれが乱調の要因とは思っていないようだ。

「個人的にはそう思いませんが、結果だけ見ればそう思われても仕方ないです」

That may be true, but there’s no denying that after giving up two or fewer earned runs in each of his first six outings, he’s now surrendered 10 over his last two.
何が真実かは別にしても、最初の6登板は全て2失点以下で、ここ2試合では10点も献上したのは事実だ。

 田中のここまで8度の登板では、中4日はもう一度ある(岩隈久志と投げ合った4月17日のマリナーズ戦)が、その3度の登板では防御率5.68で、中5日以上の5登板では同2.27だ。

 もっとも、防御率よりランダム性が低く、より実力を反映すると言われている奪三振率(9イニング平均の奪三振数)では、中4日、中5日以上とも8.1だ。同紙の指摘が的を射ていると言えるかどうかは難しいところだ。

 そもそも、この2試合は確かに不本意な内容だったが、それほど悲観的になる必要はないのかもしれない。ブライアン・マッキャン捕手は、「他の球種は悪くなかった。4失点ながら5回を投げ抜いてくれた。それも勝利の要因だ」と、田中を擁護している。

「年間で32度も先発するんだ。時には思い通りに投球を制御できないこともあるさ。その前の6度は文句なしだったじゃないか」

出典:”Masahiro Tanaka’s splitter is gone ? is rest to blame”@ The New York Post by Dan Martin in May 15th 2016

1 2