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【MLB】実戦より万全の調整を優先してきたダルビッシュ。復帰は5月下旬、指揮官も進捗に喜び

レンジャーズは、ダルビッシュ有の手術後初登板が、5月1日の傘下2Aフリスコでのコーパスクリスティ戦に決まったと発表した。

2016/04/28

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復帰が6月にずれこむ可能性も

 もっとも復帰戦が6月にずれ込む可能性もゼロではない。

 5月1日からリハビリ・アサインメントが始まり、ルール上では同30日までマイナー登板が可能。仮に期限ギリギリまでマイナーでの調整をダルビッシュが望んだ場合には、30日に最終登板をこなし、中4~5日となる6月3日からの本拠地でのマリナーズ4連戦がメジャー復帰戦となる目も捨てきれない。

 ダルビッシュはここまで万全の調整を進めることを何よりも優先してきた。首脳陣の中には26日からマイナー戦でのリハビリ登板を始めさせるプランもあったというが、自ら調整不足として同日に3度目のフリー打撃登板に臨んだ。

 実戦に移れば「結果」というものが常についてまわる。練習でしかできない変化球の精度を磨きたかったという。

 マイナー戦登板と、メジャー登板では、それこそ求められるものが全く違う。メジャー登板は、結果こそが全ての世界。復帰後は結果最優先で、個人の調整が思うように進められる猶予などほとんどない。

 各ステップごとに、満足のいく調整をこなし、ここまで歩を進めてきた。マイナー戦でのリハビリ登板ではメジャー復帰に必要な球数を投げることと同時に、ダルビッシュ本人がどこまで満足いく感覚を取り戻せるかが重要視されることになる。

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