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【MLB】6回途中降板のヤンキース田中。次回登板の課題は寒さ対策「天候の影響で疲労も」

2年連続となる開幕投手を務めるも6回途中2失点、勝ち負けつかずで終わった田中将大。この日、調子を乱した原因にもなった寒さへの対策は、次回登板でもポイントとなるだろう。

2016/04/07

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次回も寒さ対策が必要

 この試合のファクターとして欠かせないのが、記録的な極寒だ。地元紙『New York Post』も寒さによる影響について取り上げている。

The outfield had ice on the grass when the players began showing up for the Opening Day game between the Yankees and Astros. A day after getting rained out, the players had to worry about slipping on ice.
ヤンキースとアストロズのプレイヤーがフィールドに足を踏み入れた時、外野の芝の上には雪が広がっていた。雨天順延の翌日、選手たちは氷で滑らないように気を付ける必要があった。

この日の気温は、摂氏2度。風も非常に強く、試合のコンディションは決して良いとは言えない状態だった。ヤンキースのレギュラーシーズンの試合としては、2003年以来、最も寒い中での試合であったという。田中も試合後に、寒さが投球に影響した可能性があるとコメントしている。

Starting pitcher Masahiro Tanaka said he wore an extra shirt under his uniform to keep warm. He said the weather may have affected him when he struggled in the middle innings. “Maybe I started to fatigue, maybe the weather had something to do with it,” he said.
先発投手の田中将大は、ユニフォームの下に1枚余分にシャツを着て、寒さをしのいでいたことを明かした。「(中盤に)疲労を感じ始めたのは、天候の影響もあると思う」と彼は語っている。

 一方でヤンキースのジラルディ監督は「コンディションがそこまで酷かったとは思えない。もっと寒い中で試合をすることもあった」とコメント。ベテランのカルロス・ベルトランも「ゲームに集中しなければならない。寒さに文句をつけても、どうにもならないのだから」と語り、天候にパフォーマンスを左右されてはならないと主張した。

 田中の次回登板は現地10日(日本時間11日 午前9時10分)、敵地コメリコパークでのデトロイト・タイガース戦になると予定されている。

 春先のデトロイトはニューヨークと同じく寒い日も多い。寒さ対策は次回の登板でもポイントとなるだろう。昨年春先に行われた同カードでは、摂氏2度というデトロイトの寒さを乗り越え好投を見せた田中だけに、次回の先発では好投、初勝利を期待したい。

出典:What’s a little ice? Yankees say conditions weren’t ‘terrible’ by Brian Costello in New York Post on Apr.6 2016

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