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【MLB】キャンプ不調の田中将大、契約に見合った活躍を期待できるかは「かなり微妙」

キャンプで不本意な投球が続いている田中将大。今後、大型契約を投じたヤンキースの期待に応えられるかは「かなり微妙」だ。

2016/03/30

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不安定なオープン戦の投球内容

 乱調の田中将大は、真のエースの投球を取り戻せるのか?アメリカの『チートシート』のエリック・シャール記者は、スプリングトレーニングでの田中の投球は、今季の活躍に全幅の信頼を置けない状態だと懸念を示している。

Is Masahiro Tanaka hurt or simply lost on the mound? Has the New York Yankees ace been holding back in exhibition games or is he unable to find any rhythm after elbow surgery?
田中将大は故障しているのか、それとも自分の投球を見失っているだけなのか。ヤンキースのエースはエキジビションゲーム(訳者注 オープン戦のこと)では力を温存しているのか、それともヒジの手術後はリズムを失ってしまったのか。

 スプリングトレーニングは残りわずかとなったが、ジョー・ジラルディ監督とコーチングスタッフは、答えではなく疑問を抱えた状態で開幕を迎えることになりそうだ。それはまさに「ヤンキースが1億5500万ドルの契約をつぎ込んだ男のミステリー」としている。

 過去4度の登板は不安定そのものだ。オープン戦で通算11イニングを投げ、被安打16で自責点は9だ。記事では、「この通算成績以上に良くないのが、登板ごとに内容が悪くなっていること」と指摘している。最初の2度の登板は計5回3安打5奪三振自責点0だった。しかし、17日のパイレーツ戦は2回4安打自責点2、23日のナショナルズ戦は4回で2本塁打を含む9安打、自責点7と炎上した。

 田中はヤンキースの開幕投手と見られているが、3月23日の登板後にレポーターに質問責めにされた投手コーチのラリー・ロスチャイルドはこう語ったようだ。「微妙な調整が必要だ」。フォームに神経質になりすぎではないかというのだ。「私が彼に望む調整とは、ただボールを投げ自身の投球を信じることだ」

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