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前田の対抗馬はチームメイト。ドジャース通算17人目の新人王誕生なるか

これまでのオープン戦登板では順調な調整を見せている前田健太。うまく適応できれば新人王の可能性もある。

2016/03/14

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チームメイトに有力な新人王候補

 1947年のジャッキー・ロビンソンを皮切りに、ロサンゼルスドジャースはどの球団よりも多くの新人王を輩出してきた。今シーズンはそこに、17人目が加わるかもしれない。
 
 前田健太もその候補の一人ではあるが、ドジャースには前田に勝るとも劣らないルーキーがいる。21歳の遊撃手、コリー・シーガーだ。
 
 現在のメジャーでは、前年までの通算が50イニング(投球回)あるいは130打数を上回るか、25人ロースターの在籍日数が45日を超えると、翌シーズンからルーキーではなくなる。シーガーは昨シーズンにメジャーデビューしたが、その時期はロースター枠が40人に広がった9月で、打数も98に過ぎない。
 
 資格のみならず、シーガーは才能も備え持つ。シアトルマリナーズにいる兄のカイル・シーガーを凌ぐだけではない。『ベースボール・アメリカ』『MLB.com』『ベースボール・プロスペクタス』のいずれも、2016年のプロスペクト・ランキングでシーガーを全体1位としている。
 
 かつてシンシナシティレッズなどでプレーし、現在はESPNで解説者を務めるアーロン・ブーンは、シーガーのメジャーデビュー直後に、その打撃について「ジョン・オルルドを彷彿させる」とツイートした。オルルドはスムースなスウィングから500二塁打と255本塁打を放ち、1993年には首位打者を獲得した。マリナーズで佐々木主浩やイチローとチームメイトだった時期もある。
 
 昨シーズン、メジャーで27試合に出場したシーガーは、打率.337、4本塁打、OPS.986を記録した。シーズンを通して再びこれほど打てるかはわからないものの、上々のスタートを切ったことは間違いなく、今シーズンは開幕から正遊撃手として起用される予定だ。シーガーは現地3月11日のプレー中に左膝を捻挫したが、今のところ、大事には至らない模様だ。
 
 シーガーのバットが、前田を援護することもあるだろう。2人が揃って新人王を争うほどの活躍をすれば、ドジャースは4年連続の地区優勝に向けて大きく前進する。

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