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【MLB】地元メディアの餌食か?称賛か? 開幕投手決定的、エースロードで結果が求められる田中将大

ヤンキース・田中将大が11日にオープン戦2度目の登板となったオリオールズ戦で無失点。開幕投手が決定的となった。

2016/03/14

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田中は中5日がベスト

 丁寧に設定された中5日での開幕投手ロードは、実は開幕後もエースロードとして続く。4月は試合のない空き日が4日も組まれている。
 
 その恩恵を最も受けられるのが開幕投手。田中は2戦目以降も、10日デトロイトタイガース戦、16日シアトルマリナーズ戦、22日タンパベイレイズ戦と、全て中5日の登板が続く。最初に中4日を迫られるのは、シーズン5試合目の登板となる27日のテキサスレンジャーズ戦とかなり恵まれたローテーションだ。
 
 ジョー・ジラルディ監督とラリー・ロスチャイルド投手コーチは、昨季から「田中が最も力を発揮できるのは中5日だと考えている」と強調してきた。単に部分損傷している右肘の靱帯を守るだけでなく「日本時代は1週間に1度という間隔で投げてきた。中4日よりも、中5日のほうに身体が馴染んでいる」と説明する。
 
 メジャー移籍後2年間の登板間隔別成績は以下の通り。
 中4日 13試合6勝4敗、防御率2.89
 中5日 23試合13勝7敗、防御率3.30
 中6日以上 8試合6勝1敗、防御率3.22
 
 数字だけ並べると、防御率は中5日がわずかに悪く、大差ないように映る。ただ、好投時に与える支配的なインパクトは別だろう。
 
 昨年の田中のベストピッチに挙げられるのは、6月3日のマリナーズ戦(7回3安打1失点9三振)、6月9日のナショナルズ戦(7回5安打1失点6三振)、8月15日のトロントブルージェイズ戦(9回5安打1失点8三振)、9月8日のオリオールズ戦(8回6安打1失点10三振)など。上記4試合は全て中5日での登板だ。

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