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【アメリカの眼】マリナーズ李大浩「ここが最後の頂」。韓国・日本での経験を糧にメジャーへ挑戦

メジャー枠を勝ち取るためスプリングトレーニングでアピールを続ける元ソフトバンクの李大浩。33歳の右打者は自慢の打撃、そして韓国や日本での経験を武器に熾烈なレギュラー争いに挑んでいる。

2016/02/27

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李が狙う枠とは

 ついに叶った長年の夢と語るメジャーリーグへの挑戦、それだけに李の心意気も半端ではない。「これまで14年間プレーしてきたが、おそらく今年が選手生活で一番準備をして臨んでいる」と本人が語る通り、スプリングトレーニングには15ポンド(6.8kg)を落とした体で現れ、首脳陣や記者を驚かせた。その体型の変化ぶりは記者を「50ポンド(22.7kg)落としたのでは?」と勘違いさせたほどだ。
 
 これまで日本や韓国で輝かしい実績を残してきたものの、メジャーのロースター枠は用意されていない。契約内容はロースター枠の保証なしのマイナー契約、メジャーに昇格すれば年俸400万ドル、4月にメジャー枠が得られなければFAになれるというものだ。
 
 今シーズン、マリナーズの一塁手は左打者で昨年20本塁打、87打点の好成績を残したアダム・リンドが内定。ただリンドは左投手を大変苦手としており、左投手時に先発する右打ちの一塁手が求められている。
 
 李が狙うのはこの枠だ。
 これから約1カ月の間、李はかつての超有望株であるヘスース・モンテロや若手のステファン・ロメロ、昨年まで楽天でプレーしていたギャビー・サンチェスらと激しい戦いを繰り広げることになる。
 
 これまで長年スタメンが保証されてきた李にとっては久々となるレギュラー争い。それでも「競争はいつも自分をより良いバッターにしてくれる」として、今の境遇を楽しんでいる。
 
 自慢のバッティングに関しても、これまでの自分自身のスタイルを貫き通すつもりだ。
 
“I’m not a really big home-run guy,” he said. “I just tried to put everything in the center (of the bat) and controlling the ball. So when it’s hit good, it’s automatically a home run.”
「自分はホームランバッターじゃない。いつもバットの芯にボールを当てて、ボールをコントロールすることだけを考えている。(ホームランはねらって打つものじゃなくて)良く打てた打球が、必然的にホームランになるものなんだ」
 
 熾烈なレギュラー争いの中で、夢に向けて生き残りを懸ける李大浩。今季、青木や岩隈と共にスタメンに名を連ねる姿が見られるだろうか。
 
出典:At age 33, Dae-Ho Lee is chasing the dream of playing Major League Baseball by Ryan Divish in The Seattle Times on Feb.25 2016

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