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【アメリカの眼】キャンプ出遅れも名将が語るベテラン上原への信頼。「クローザーを外れても良い仕事をしてくれる」

キンブレルの加入で今季から8回を任されることになる上原浩治。ファレル監督は上原が渡米以来、3チームで見せてきた適応力の高さに大きな期待を寄せている。

2016/02/20

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今年から8回を任される上原

 2016年シーズンは、過去3年間務めてきたクローザーからセットアッパーに配置転換されることが決定しているボストン・レッドソックスの上原浩治。
 
 8回を任せられるのは2012年以来だが、ジョン・ファレル監督はベテランの適応力を信頼している。
 
『ESPN』は「ジョン・ファレルは上原の新しい役割への適応に問題が起こるとは考えていない」と題して報じている。
 
 2013年にレッドソックスに入団すると、その年の6月に相次ぐストッパー候補の不振を受けて守護神に就任。以降昨年まで3シーズンで180試合に登板し、防御率1.86、72セーブをマークした。
 
 特に世界一に輝いた2013年のポストシーズンでは歴代最多タイの7セーブをあげるなど、ここまでチームの絶対的守護神として君臨してきた。
 昨シーズンは、8月7日に打球が右手首を直撃し、以降全休となったものの、そこまでに27のセーブ機会で25セーブをあげていた。
 
 しかしレッドソックスは昨年11月13日に、複数の若手有望株とのトレードでクレイグ・キンブレルを獲得。キンブレルは昨年こそ自己ワーストの39セーブ、防御率2.58に終わったが、過去5年間で225セーブ、通算防御率1.63を誇る球界最高峰のクローザーだ。
 
 今季からはキンブレルがクローザーを務め、上原はセットアッパーに配置転換されることになる。
 
 名将ファレル監督は、久しぶりに8回を受け持つことになるベテラン右腕について、これまで各チームで見せてきたその適応力を高く信頼しているという。
 
“The atmosphere of the ninth inning won’t be there, but if you look at what Koji’s done when he’s not been the closer, it’s probably equal to what he was as closer,” Farrell said. “Koji is the true definition of a very good pitcher, regardless of if he started for Baltimore for the first five innings of a given game or when he went to the bullpen in Texas or when he ultimately came to us.
「9回のような雰囲気ではないだろうが浩治はクローザーを外れても、これまでクローザーとしてこなしてきたのと同じような仕事をしてくれるだろう。浩治は本当に素晴らしい投手だ。オリオールズで先発投手としてプレーしていた時には、5回までしっかりゲームを作っていたし、リリーバーとしてレンジャースに行った時も、そしてうちに来てからも、自分の仕事をこなしてくれている」

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