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MLB史上初の偉業に挑むイチロー。同一シーズン、3000本安打&500盗塁ダブル達成なるか

マーリンズのイチローにとって、2016年は大記録達成の年になるだろう。メジャー通算3000本安打と500盗塁のダブル達成が目前に迫っている。

2016/02/02

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ボンズはイチローの大記録をともに目撃することに

 なかでも、イチローが安打を量産してきたペースには目を見張るものがある。ピート・ローズはメジャー16年目に3000安打に到達したが、他の28人は少なくとも17年を費やしている。イチローは今シーズン、メジャー16年目を迎える。
 
 なお、3000安打と500盗塁のどちらか一方だけを達成した54人のうち、最も惜しいところで「3000安打&500盗塁クラブ」入りを逃したのは、バリー・ボンズとトリス・スピーカーだ。ボンズは65安打、スピーカーは68盗塁が足りなかった。2人のうち、スピーカーは半世紀以上も前にこの世を去っているが、ボンズは昨年12月にマーリンズの打撃コーチに就任し、今シーズンはイチローと同じユニフォームを着る。
 
 現在、イチローとボンズの通算安打は、歴代33位の2935本で並んでいる。
 
 また、イチローはあと16盗塁を決めれば、ボンズの通算514盗塁(33位)にも追いつく。ここ2年のイチローは盗塁が減り、それぞれ15盗塁と11盗塁だが、16盗塁は不可能な数ではない。ボンズは今シーズン、イチローが3000安打と500盗塁を達成するのに加え、イチローが自身の通算安打と通算盗塁を追い抜く瞬間にも、立ち会うことになるかもしれない。
 
 ボンズだけではない。通算504盗塁(37位)のモリターも、今シーズン、目の前でイチローに追いつかれ、追い越される可能性がある。
 
 マーリンズは6月7~9日にミネソタへ遠征し、モリターが監督を務めるツインズと3連戦を行う。

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