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【アメリカの眼】「青木はエキサイティングな選手だが未知数」マリナーズ課題の外野手補強に不安と不満

躍動感あふれるプレーが売りの青木は魅力的な選手だ。しかし、外野陣が手薄でかつFA市場に強打の外野手が多かったことを考慮すると、マリナーズはもっと大物を狙うべきだったのではないか、という見方がアメリカ内ではある。

2016/01/21

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2015年オフの補強は消極的?

 昨年9月に就任したジェリー・ディポートGMは、2015年オフは積極的な補強に打って出なかった。
 
 マリナーズは、イチローがメジャーデビューした2001年にア・リーグ史上最多の116勝を挙げ地区優勝を果たしたが、それ以降ポストシーズンに縁がない。昨季はブルージェイズが22年ぶりにプレーオフに進出したため、「もっとも長くポストシーズンから遠ざかっている球団」という不名誉な立場を引き継いでしまった。
 
 そんなマリナーズにとっての弱点の一つが層の薄さが指摘されていた外野陣だった。
 主砲のネルソン・クルーズは守備面の不安もあり今季はDH中心の起用になると考えると、フランクリン・グティエレス、レオニス・マーティン、セス・スミスらでは心もとない。その点では青木の獲得は評価できそうだ。
 しかし、このオフはFA市場にジェイソン・ヘイワード(カブスと契約)、ジャストン・アップトン(タイガースと契約)を筆頭に有力な外野手が揃っていたにもかかわらず、マリナーズは獲得に動く気配を見せなかった。
 
 ストーブリーグ開幕間もない段階で早々と青木の獲得を決め、その後は強打の外野手には食指を伸ばしていない。まだマーケットにはヨエニス・セスペデスやデクスター・ファウラーらが残っているが、彼らの争奪戦に参入しそうもない。
 
 記事では、「青木の獲得を悪く言うつもりはないが」としつつも、マリナーズのこのオフの動きに不満と不安を否定できない、としている。
 
出典:”40 in 40 : Nori Aoki”@ Lookout Landing by Nathan Bishop in Jan. 19th 2016

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